同社は前述通り、森トラストグループの森インベストメント・トラスト(株)をスポンサーとして選定しており、森社長が既に事業管財人に就任している。
計画案によると、資本金5000万円は100%減資し、新たに普通株式2000(株)(発行価額=1株4万9999円)を発行し同トラストに割り当てる。この他に種類株式200株(1株1円)を発行して、この株式は会員に割り当てるとしている。
管財人側は、既報通り会員の意向も汲んで「預託金・株式」の株主会員制の導入を検討してきた。株式の種類については、種類株式(経営上の重要事項の決定権のある株式)または”普通株式”のどちらを採用するかについて会員の意向を聴取し、種類株式を支持する意見が多数を占めたので、種類株式を採用することになったとしている。
なお、普通株式を採用した場合は、会員は任意ながら会員は40万円を出資し1株を取得する内容だった。
会員に関する更生条件は、退会を届け出た会員に対しては、一般更生債権と同様に預託金の80・55%をカットし、残る19・45%を更生計画認可決定確定後3ヶ月以内に一括して弁済するとしている。
一方、継続会員はカット後の19・45%が新預託金となる。継続会員には1口に付き、新預託金と種類株式1株を併記した1枚の新会員権証券が発行される模様だ。
ちなみに、計画案では「経営に対して会員の意見を反映させる機会を設ける」ことが重要と延べ、そのために株主会員制を採用したと説明している。また、倶楽部会則の改正についても計画案に盛り込んでいる。会社側の理事の人数を制限し、会員主体の理事会を設立するとした内容で、理事の任期についても最長で6年間と定めている。
改正理由については、
@ 会社から独立した民主的な理事会運営、
A 理事が固定化することによる弊害防止、
・・・等をあげている。なお、同計画案の賛否を決議する関係人集会は平成17年7月27日に開かれる。
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