糸魚川CCの債権者集会が平成16年10月19日に開かれ、自主再建型の再生計画案が賛成多数で可決された。決議結果は、出席債権者総数1098名の内99・18%に当たる1089名の賛成、議決権額では33億2459万8267円の内92・91%に当たる30億8883万8167円の賛成で、いずれも可決用件を満たした。
同社の再生計画案は、”自力再生型(一部減資型)”で、プレー権保護と預託金返還請求権の大幅圧縮を基本方針としている。確定再生債権については債権者総数が1241名、債権総額が34億8719万8267円と報告している。
弁済条件は、退会希望会員(再生認可決定確定日から1ヶ月以内に申出)は、90%カットし残り10%を同確定日の1年後から10年間の均等分割で支払う。
継続希望の会員は預託金を90%カットし残り10%を10年間据置とする。預託金償還は、減価償却前利益から法人所得税等を控除した残額の50%を償還原資とし、これを超える場合には抽選となる。
現在のところ有力なスポンサー候補は現れていないが、地元有力企業への事業引継を視野に入れ、発行済株式総数4000株を”20株式を1株式”に無償併合し4000株から2000株とする(資本金を1000万円に、減資した1億9000万円は資本の欠損の填補に充てる)。
資本金を全額減資しないことから、株主責任を徹底するため、株主で債権者でもある電気化学工業(株)及び明星セメント(株)が保有する債券の内、預託金債権以外の債権を全額カットするとしている。
なお、今回の再生計画に際して、同クラブの会則改正も併せて行うとしている。
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