吾妻高原ゴルフクラブ高湯ゴルフ場(9H、福島市町庭坂神ノ森1-9)を経営する(株)吾妻高原ゴルフクラブ(梅宮裕之代表、本社=コース、資本金8000万円)は、平成15年11月27日に福島地裁へ自己破産を申請し、12月1日に同地裁から破産宣告を受けた。破産管財人は菅野昭弘弁護士(福島市、TEL024-515-0828)。
同社は昭和30年6月に設立、31年9月に9ホールのゴルフ場をオープンし、冬季はスキー場として営業していた。地元の老舗ゴルフ場で、帝国データバンクによるとピーク時には1億円以上の年収入高を計上していたが、施設の老巧化や競合の激化で業績低迷が続いていた。
その上、昨年11月には系列会社の(株)ツタヤ百貨店(梅宮代表、福島市、テナントビル経営)が破産宣告を受けて、資金繰りが厳しくなっていたという。負債は約1億1000万円とみられている。
破産管財人は、「(管財人のもとで)営業する考えはない。また買い主を捜している状態だが現れる状況ではなく、(第三者が)施設を営業する可能性も低い。施設の行方は抵当権者の銀行次第だ」と語っており、ゴルフ場等の施設はこのまま閉鎖されることが濃厚のようだ。
同GCは、かつて小針歴二氏が率いた福島交通グループが保有していたこともあるが、規模の問題や施設の抗老化から営業的には近年、苦戦を強いられていたようだ。管財人によると、ゴルフ場会員は約150名いたという。
↓↓↓
平成18年11月13日付けで、福島地裁は(株)吾妻高原ゴルフクラブの破産手続きの廃止決定を下した。破産財団をもって破産手続きの費用を賄うに足りないとの理由で。
|