旧・間組の子会社で、ゴルフ場経営の(株)アカデミアヒルズ(資本金3億2000万円、東京都港区北青山2-5-8、上野光明社長、従業員50人)と綾上開発(株)(資本金5000万円、東京都港区北青山2-5-8、森武彦社長、従業員50人)の2社は、平成15年10月17日に東京地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は服部弘志弁護士(東京都中央区銀座1-8-14、電話03-3561-8686)ほか。監督委員は加々美博久弁護士(東京都港区虎ノ門3-8-21、電話03-3437-2211)が選任されている。
(株)アカデミアヒルズは、ゼネコンの旧・間組(呼称・ハザマ)が千葉県君津市でのゴルフ場経営を目的として、1988年(昭和63年)11月に設立された。98年10月に「アカデミアヒルズカントリークラブ」(現・G木更津CC、千葉県君津市、18H)をオープン。同コースは、プロゴルファーの青木功氏が設計・監修したことで知られ、2000年3月期には年収入高約4億7700万円、2003年同期の年収入高も約4億5000万円を計上していた。
しかし、ゴルフ場建設時の借入金について、当初はゴルフ会員権の販売で賄う予定であったが、計画通りに進行せず、借入負担が重荷となっていた。
綾上開発(株)は、旧・間組が四国地区でのゴルフ場経営を目的として、1988年(昭和63年)8月に設立され、96年7月に「綾上ゴルフ倶楽部」(香川県綾歌郡、18H)として営業を開始。コースは、130万uの敷地に自然のアンジュレーションや近代アメリカの新しさをミックスしてレイアウトされ、オープン後、初めての決算となる97年3月期には約9億900万円の年収入高を計上。
しかし、その後の長引く景気低迷や近隣ゴルフ場との競合などからプレー収入の減少が続き、2003年同期の年収入高は約4億1400万円にまでダウンしていた。
また、当初予定していた会員数の獲得が計画を下回ったことなどで資金計画に狂いが生じ、親会社に対するゴルフ場の建設代金約38億円の支払いが滞るなど厳しい資金繰りを余儀なくされていた。
こうしたなか、10月1日に間組が会社分割を行い、建設事業は新・間組に引き継がれ、2社については旧・間組(現商号=青山管財(株))の100%子会社となっていたが、グループの再建計画のなかで今回の措置となった。
負債は(株)アカデミアヒルズが約119億円、綾上開発(株)が約105億円で2社合計では約224億円。
↓↓↓ 平成16年1月20日追加
(株)サクセスファクトリー(東京都中央区日本橋2-2-6 TEL:03-3516-7693 三浦倫社長)が、再生計画の認可決定確定を条件に、取得して、傘下に収める予定。同社は、ビル10数棟を所有、賃貸する不動産会社で、東証一部上場でマンション分譲等の(株)ゴールドクレストの主要株主。初めてのゴルフ場を経営することになるが、今後も傘下ゴルフ場を増やす考えだ。
ちなみに、会員の再生条件は、退会会員の預託金(340万円、380万円)は、約83・7%をカットし、残りを再生計画の確定3ヶ月後に一括弁済。継続会員の預託金は30万円(据置期間は平成26年9月30日まで)に統一。
↓↓↓ 平成16年4月22日、東京地裁より再生計画認可決定確定を受ける。
計画案は既報通りで
・退会会員には、預託金を83・7%をカットし、残り16・3%を一括弁済
・継続会員には、一率30万円額面の新証券を発行する
・(株)サクセスファクトリーの100%子会社となる
↓↓↓ 平成16年8月1日より、名義書換再開
経営会社(株)アカデミアヒルズから(株)サクセスゴルフ(代表取締役:伊藤 正樹)に変更
↓↓↓ 平成17年7月1日より、名称変更
「アカデミアヒルズカントリークラブ」→「ゴールド木更津カントリークラブ」
ゴールドの冠は、サクセス・プロが「東証一部上場の(株)ゴールドクレストを創業した安川秀俊社長の100%出資会社」ということに由来する。系列のヴェルデ佐野CC(栃木)もゴールド佐野カントリークラブに名称変更。
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