西野商事(株)(西野雅久子社長、横浜市)グループのセントラルゴルフクラブ(茨城県、54H)、関東国際カントリークラブ(栃木県、27H)では平成13年10月より会員権の分割を実施している。
セントラルGCでは、昨年7月末までに預託金82億円余りを償還してきたとしており、今後健全なクラブ運営を維持するためとして、償還を一時停止し同年10月から会員権分割を実施している。
分割対象者は、預託金と入会保証金(正500万円、平300万円、退会時返還で平成7年に同制度廃止)の合計金額が350万円以上の会員計586名で、これら会員の預託金額面は正会員350〜2000万円、平日会員350〜1000万円、週日会員500万円となっている。
額面250万円の正会員権をベースにJTコース利用権(登録料150万円)付き正会員権や額面100万円の週日会員権と組み合わせての分割となり、端数が生じた場合は、記名者が保有する証券の額面に上乗せされる。JTコース利用権付き正会員権に付いては、実際は400万円となるが、発行される証券の額面は250万円になるとしている。
分割証券の預託金据置期間は発行から10年で分割会員権の名変は初回に限り無料で受け付けるとしている。同クラブの現在の会員数は約1700名で、分割後には会員数が約2500名になると見込んでいる。
関東国際CCでは、営業性キャッシュフローを確保し、預託金等の「年賦償還」(10年10回分割払い)を計画的に継続させる趣旨から、1月1日より会員権の分割を開始した。
全ての正会員1900名を対象に、分割を希望する会員に対して預託金額面に関わらず2分割するもの。分割会員権は、据置期間が発行日から10年となり、発行の際には事務手数料2万5千円(消費税別)が必要となる。また分割会員権の名義書換は、1月1日から3月31日まで期間限定で名変料を無料にするとしている。分割窓口はコース。
ちなみに同クラブでは、1月1日から通常の名変料を一律10万円(旧正30万円、平20万円)に値下げ改定した。
尚、両ゴルフ場とも会員権分割の実施期限は設けておらず、分割手続き中も名義書換は停止しないとしている。
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平成15年11月28日、西野商事(株)は東京地裁へ民事再生法を申請 |