清春CCは営業譲渡型の再生計画案をまとめ、会員など債権者に配布した。同計画案は平成16年6月29日までの投票及び7月7日の債権者集会で決議される。
申請当初は「自主再生を目指している」としていたが、負債額(申請時で会員約2500名の預託金約130億円含め約218億円)が多く、結果として営業譲渡を選択した。
再生計画案では直営ホテルを含む、同CC施設及び隣接地で関連会社の(株)朝日通商が保有するテニスコート等の不動産を、(株)北杜リゾート(水谷徳夫社長、東京都新宿区西新宿7-5-6、資本金2000万円=平成16年3月22日設立)に7億円で営業譲渡し、同資金で債権者に弁済する方針。
ただし、譲渡資金の半額以上の4億円強を担保債権者への弁済(調整中)に充てるため、その他公租公課等も除くと3200万円ほどしか一般再生債権者の弁済に充てられないとしている。
この結果、退会会員を含む一般債権者への弁済率は、0・1%(認可決定確定から4ヶ月以内に弁済)にとどまるという。また継続してプレーを希望する会員への弁済はないが、営業譲渡を受ける新会社が預託金のない”プレー会員権”を発行して、プレー権を保証するとしている。
(株)北杜リゾートは、清春CCの水谷支配人が社長に就任しているが、ゴルフ場経営に興味のある数名が同CC経営のため出資した会社で、その他役員は清春CC役員とは無関係としている。同CC側では6月10日に甲府市内で、11日には東京で債権者説明会を開く予定となっている。
ちなみに、”北杜”は、同CCが所在する長坂町と周辺の明野村、須玉町、高根町、大泉村、白州町、武川村の7町村が今年11月1日付けで合併し、「北杜(ほくと)市」となることから名付けられた。ゴルフ場名も「北杜リゾートカントリー倶楽部(CC)」等に変更される見込みだ。
↓↓↓ 平成16年7月7日
再生計画案が可決し、 同日東京地裁より認可決定を受ける
計画案の概要は既報通り
・ゴルフ場を(株)北杜リゾートへ売却する
・退会会員への弁済率は、0・1%
・継続会員への弁済は無く、無額面のプレー会員権を発行する
↓↓↓ 平成16年9月1日
(株)北杜リゾートへ当該ゴルフ場を7億円で譲渡
↓↓↓ 平成17年11月
ゴルフ場名を「北の杜カントリー倶楽部」に名称変更
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