神戸市は、パブリック運営の「西神戸ゴルフ場」(18H、兵庫県神戸市西区押部谷町木見975−1、TEL:078-994-6611)を令和4年(2022年)度で閉鎖し、物流拠点への転用を検討していることが日経新聞や地元紙の報道により明らかになった。
西神戸ゴルフ場 URL=https://www.nishikobegolfcourse.com/ (表示方法)
西神戸G場・地図(グーグルマップより)
市側の話として、”山陽自動車道の神戸西インターチェンジ間近の立地で、大阪市中心部に1時間程度でアクセスでき、西日本広域の物流にも対応しやすい。産業団地としては市内4番目の大きさとなり、入居区画は30程度になる見込み”と伝えている。
また、今後の手続きについては、”産業用地は5~6年後の供給開始を目指したい、需要調査や市民の意見などを踏まえて方針を決める”とし、産業団地に隣接する約100ヘクタールを物流用地などに転用する方向で、21年度当初予算に調査費約1億7千万円を計上したという。
ちなみに、同ゴルフ場は神戸国際カントリー倶楽部(外郭団体)の冠で
・ 舞子ゴルフ場 |
昭和35年(1960年)7月開場、18H、神戸市垂水区 |
・ 北神戸ゴルフ場 |
昭和42年(1967年)11月開場、27H、神戸市北区 |
・ 西神戸ゴルフ場 |
昭和50年(1985年)5月開場 |
の3コースを公営パブリックとして運営していたが、阪神淡路大震災で被害にあった舞子ゴルフ場は住宅地転用のため平成8年(1996年)末で閉鎖していた。
→ 現在の 舞子ゴルフ場跡地(グーグルマップより)名残りとして打ちっ放しのゴルフ練習場がある
その後、残り2コースは「一般財団法人 神戸すまいまちづくり公社」が民間に運営委託することとなり、2007年4月から芝生のプロフェッショナルである(株)チュウブ(鳥取県)が運営事業者に選定され現在、運営を継続している(運営委託契約期間は2022年度まで)。
神戸すまいまちづくり公社 URL=https://www.kobe-sumai-machi.or.jp/
(株)チュウブ URL=https://www.danketurf.com/
何とも言えませんが、ゴルフ場利用者の反対意見も多く、今後の成り行きを見守っていくしかないですね!
参照:日経新聞電子版(2021年2月8日付)、神戸新聞NEXT(2021年5月13日付)
<参考資料>
→ 全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧(椿ゴルフ調べ)
↓↓↓ 令和4年3月1日追加
西神戸G場、令和5年3月末日をもって閉鎖が正式決定
令和3年5月26日既報通り、”産業用地は5~6年後の供給開始を目指したい、需要調査や市民の意見などを踏まえて方針を決める”としていた「西神戸ゴルフ場」の物流拠点への転用課題だが、結局、神戸市は、令和5年3月31日をもってゴルフ場の営業を終了し、物流拠点へ転用することを決定したことが判明した。
コロナ禍で大きな打撃を受けている神戸経済を回復させるためには、WITHコロナの時代を乗り切り、そしてポストコロナの時代を見据えたまちづくりを進めていくことが重要と判断したようで、令和4年2月17日から4月4日まで、(仮称)西神戸ゴルフ場を転活用した産業団地整備事業に係る環境影響評価実施計画書の縦覧及び意見の受付を行うという。
関連リンク https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/20220216190501.html
運営委託先の(株)チュウブへの委託期間満了日は令和5年(2023年)3月までとなっており、その日を待ってゴルフ場の閉鎖日を合わせたようだ。同産業団地の事業着手は令和5~6年度着工、8~9年完成を想定している。
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