帝国データバンク(平成29年3月13日付、http://www.tdb.co.jp/)によると
「山梨」(株)花咲カントリー倶楽部(資本金2000万円、登記面=大月市大月町花咲1872-1、代表市川勝俊氏)は、3月10日に甲府地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は服部弘志弁護士(東京都港区虎ノ門1-1-28、シティ法律事務所、電話03-3580-0123)。監督委員は柴山聡弁護士(甲府市中央1-8-6、丸山公夫法律事務所、電話055-235-1731)。
当社は、1980年(昭和55年)3月に都内に本社を置くゴルフ場開発運営会社のグループ企業として設立。中央高速道路の大月インターチェンジから車で3分の場所に位置する2001年9月オープンのゴルフ場「花咲カントリー倶楽部」(大月市大月町花咲、18H)の運営管理を手がけ、2004年12月期には年収入高約6億7300万円をあげていた。
しかし、その後はプレイヤー数の減少や近隣コースとの価格競争などから減収・減益が続き2016年12月期の年収入高は約5億円にダウン。債務超過に陥るなか、2016年に預託金償還期限を迎えたことを機に、今回の措置となった。
負債は債権者約450名に対し約70億4000万円。
・・・・ ここまで ・・・・
花咲CC URL=http://www.hanasaki-cc.com/ (表示方法)
同CC(6201Y、P72、TEL:0554-22-3145)は中央自動車道・大月ICより1・5q、JR中央本線・大月駅から約10分に位置し、この地域にはめずらしいほどのフラットさで、高低差のあるホールは7番ホールだけで、クラブハウスからコースの3分の2が展望できる丘陵コース。
市川造園土木グループのゴルフ場として平成13年9月に開場も名義書換は停止状態が続き、やっと平成25年7月1日に名義書換を再開したものの、売り物件は15万円、買いは10万円程度と低位で低迷していた(名義書換は停止せず継続して行うというが、この時点で入会を検討する人はいないでしょう)。
なお、3月16日に山梨県JA会館(甲府市飯田1-1-20、TEL:055-223-3591)で債権者説明会が開催される予定。
市川造園土木グループのゴルフ場 URL=http://www.nagatoro-gc.com/group.html
→ 3月23日現在、リンク切れになりました
・東京CC(神奈川)
・チェックメイトCC(神奈川)
・児玉CC(埼玉)
・美里CC(埼玉)
・花咲CC(山梨)
・盛岡南GC 江刺CC(共に岩手)
ここ直近では、美里GCが民事再生法を申請している。
・平成27年12月4日、美里GCの経営会社・市川総業株(株)が民事再生法
負債約94億円(埼玉県)、退会会員への弁済率11・4%
また、市川造園土木グループのゴルフ場として平成14年1月に開場した大間々CC(群馬)は、平成27年(2015年)2月1日に同グループから離脱し、山本修裕代表に経営交代(当時の代表者は市川勝俊氏)している。
・平成29年1月20日、大間々CCの経営会社・(株)大間々カントリー倶楽部が民事再生法
負債約56億円(群馬県)、弁済率未定
上記3コース(美里は2コース有り)の負債総額は約220億円、そのほとんどが会員の預託金である。参考までに1991年〜2016年までの法的整理ゴルフ場の負債額は「16兆8120億円、既設947コース」となっている。
参照資料 → 1991年〜ゴルフ場経営会社法的整理件数・負債総額推移
ちなみに、東京都の2016年度の予算(一般会計)は約7兆円で、公営企業会計(上下水道・地下鉄)と特別会計を加えると総額約13兆円。レート(為替)にもよりますが、スウェーデンやインドネシアに匹敵するらしいですよ。
それがどう〜した ・・・ 失礼しました (^_^;)
↓↓↓ 平成29年3月29日追加
既報通り、3月10日に民事再生法の適用を申請した「花咲CC」の経営会社・(株)花咲カントリー倶楽部(市川勝俊代表)は3月16日、甲府地裁において再生手続きの開始決定を受けた。
再生債権の届出期間は平成29年4月21日まで、再生債権の一般調査期間は同年5月19日〜5月26日までとなっている(事件番号:平成29年(再)第1号)。
↓↓↓ 平成29年3月29日追加
花咲CC、弁済率11%で自主再建型の再生計画案配布
民事再生手続き中で「花咲CC」の経営会社・(株)花咲カントリー倶楽部(市川勝俊代表、資本金2000万円)は、このほど自主再建型の再生計画案を会員及び一般債権者に配布した。再生計画案の決議は、8月9日に開催される債権者集会(7月31日締切の書面投票を併用)で行われる。
再生計画案の骨子は
自主再建ながら減増資で、(株)花咲カントリー倶楽部は資本金を100%減資し、新たに発行
する株式200株(資本金1000万円)を市川勝俊代表(再生計画認可決定確定後少なくても3年
間は無報酬)に割り当てる。
会員(退会継続ともに現会員権を返還)に関する再生条件は
・退会会員は、預託金89%カット後の11%を10年の分割弁済
・継続会員は、11%が新預託金の新会員証書を発行
確定債権額は71億1734万円余、債権者数は468名となっている。
↓↓↓ 平成29年8月22日追加
花咲CC、自主再建型の再生計画案が可決し認可決定を受ける
3月29日既報通り、「花咲カントリー倶楽部」の経営会社・(株)花咲カントリー倶楽部の再生計画案を決議する債権者集会が8月10日に開かれ、出席債権者数で97・27%(366名中356名)、議決権総額では96・59%の賛成多数で可決し、甲府地裁から同日認可決定を受けた。
計画案も既報通りで、自主再建型。退会届を提出した会員へは預託金89%カット後の11%を10年で分割弁済する。継続会員へは、11%を新預託金とした新会員権「会員資格保証書」を発行する内容よなっている。
↓↓↓ 平成29年8月22日追加(関連情報)
平成30年3月13日、児玉カントリー倶楽部(埼玉)が民事再生法を申請
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