帝国データバンク(平成28年10月27日付、http://www.tdb.co.jp/)によると
「北海道」 (株)帯広緑化振興公社(資本金1億円、帯広市西17条北3-13-12、代表米沢則寿氏)は、10月26日に釧路地裁帯広支部より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は岩田明子弁護士(帯広市西4条南1-18-1、弁護士法人岩田法律事務所、電話0155-67-7785)。
当社は、1990年(平成2年)2月にゴルフ場経営を目的として、帯広市および地元経済団体、地元企業などの出資を受け第三セクターとして設立された。十勝川河川敷地内にパブリックコースのゴルフ場「帯広リバーサイドゴルフ場」を運営。
十勝管内でも集客数は上位に位置づけられ、99年3月期には年収入高約2億2500万円を計上していたが、その後、ゴルフ利用客の減少などから2016年3月期の年収入高は約1億2500万円に減少していた。
こうしたなか、今年8月に北海道を襲った台風10号の影響により十勝川が増水、当ゴルフ場も大きな被害を受けることとなり、8月末より閉鎖を余儀なくされていた。復旧には多額の資金が必要となるなか、再開を断念、今回の措置となった。
負債は約7200万円。
・・・・ ここまで ・・・・
→ 帯広リバーサイドG場 URL=http://www.obnv.com/golf/506/ (表示方法)
→ 帯広リバーサイドG場・地図(グーグルマップより)
帯広緑化振興公社は資本金1億円のうち帯広市が50%を出資している。報道等によれば、ゴルフ場は台風10号の接近に伴う豪雨で浸水し、コースに土砂が流れ込んだり、芝がえぐり取られたりして壊滅的な被害を受け、被害額は約2億4千万円の見込みだという。
同ゴルフ場は、平成4年5月開場で、JR根室本線・帯広駅から車で約10分に位置する河川敷コース。自然の地形にほとんど手を加えず造られているため、ところどころに大きな樹木が残ってはいるが、ホール間も広く、全体的には易しいコース。
ちなみに、同様に甚大な被害を受けた三セクの北海道中川郡の幕別町営パブリックで河川敷の「札内川ゴルフ場」(18ホール、北海道中川郡幕別町、TEL:0155-56-2800、運営=(株)札内川振興公社)は、来年の夏以降の営業再開に向けて動き出している。
→ 札内川ゴルフ場・地図(グーグルマップより)
フロント事務所も流されコースは砂・砂利、流木で埋め尽くされほぼ半分が被災したため、営業再開は絶望的と思われていたが、9月26日の取締役会で営業を再開する方針を決め、町に資金援助を要請。また、地元のゴルフ愛好家も「札内川ゴルフ場の復旧・再開を求める会」を結成し、公社の活動を側面支援していくようだ。
↓↓↓ 平成28年12月20日追加
全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
↓↓↓ 平成29年9月4日追加
札内川G場、平成29年9月1日から営業を再開
既報通り、台風10号の影響でクローズしていた、「札内川ゴルフ場」(北海道中川郡幕別町札内稔町57、TEL:0155-56-2800)は、従業員の努力や地元のゴルフ愛好家の要望などから営業再開に向け復旧工事に入っていたが、今年の9月1日から営業を再開したことが判明した。
札内川G場 URL=http://www.obnv.com/golf/505/
復旧費用は、資本金の増資で対応し1億3000円で賄ったという。有志が計770万円を出資、上限1億3000万円の出資を決めていた町は有志の出資分を除く1億2230万円を出資。これにより、資本金総額は2億9000万円で、内町の出資割合は約7割になったようだ。
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