帝国データバンク(平成27年8月12日付) http://www.tdb.co.jp/ によると
「三重」 名阪ワシントンクラブ(株)(資本金2000万円、津市白山町二俣宮ゾ谷1543、代表西宮元明氏)は、東京地裁へ自己破産を申請し、8月5日に破産手続き開始決定を受けた。
申請代理人は毛野泰孝弁護士(東京都千代田区永田町1-11-28、三宅・山崎法律事務所、電話03-3580-5931)。破産管財人は田口和幸弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、阿部・井窪・片山法律事務所、電話03-3273-2600)。
当社は、1997年(平成9年)1月設立のゴルフ場関連事業者。ゴルフ場「ワシントンクラブ名阪ゴルフコース」(現・新フォレスタカントリークラブ、津市白山町、27ホール)の運営を手がけていた。
三重県津市北部の伊勢自動車道久居ICから約25kmの遠隔地にある丘陵コースで、正会員数約1300名、フレンドリー会員約300名を獲得していた。
しかし、景気低迷に伴う個人消費の伸び悩みにより近年の入場者数は頭打ちの状態が続いていたうえ、近隣他コースとの競合に伴うプレー料金の引き下げなどから、近時の年収入高は減少傾向で推移。
減収による収益低下を余儀なくされるなか、用地買収に伴う借入金負担などが重荷となり、資金繰りは悪化していた。
この間、主力行だった新潟中央銀行の経営破綻以降、2001年12月には社有不動産に対して白山町から差押登記をされていたほか、三重県及び津市からも相次いで差押登記されていた。
また、関連会社で貸事務所業を手がけていた(株)名阪フレンドリーパーク(資本金2000万円、同所、同代表)も、同様の措置となった。
負債は名阪ワシントンクラブ(株)が約144億円、(株)名阪フレンドリーパークが約36億円、2社合計で約180億円。
・・・・ ここまで ・・・・
→ 新フォレスタCCの地図(三重県津市白山町二俣1543、TEL:059-262-5500)
名阪ワシントンクラブ(株)は、預託金の償還問題が発生(オープン10年据置)したことで、法的手続きやゴルフ場の競売などを視野に入れた措置を模索。
平成19年6月からはゴルフ場の運営を第三者の企業へ委託(同時に現ゴルフ場名に改名)、当社はゴルフ場の賃貸管理へ業務を転換。名阪フレンドリーパークはゴルフ場のクラブハウスを所有していた。
両ゴルフ場のホームページは閉鎖されているが、トップページのみ残っており8月6日付けで下記の通り発表されております。
発表元URL=http://www007.upp.so-net.ne.jp/w-club/ (表示方法)
新フォレスタのお取引先様へ
平成27年8月6日
新フォレスタカントリークラブ
平成20年以来、名阪ワシントンクラブ株式会社の最大債権者かつ第一抵当権者である合同会社白山の意向によりゴルフ場運営を続けてまいりましたが、今般、合同会社白山の意向により、ゴルフ場の営業を中止する事態に至りました。
誠に申し訳ございませんが、新フォレスタカントリークラブへの予約は取り消しさせて頂きます。お取り引き先の皆様へは、当方より書面にて8月末までにご連絡申し
あげますので、お待ち頂きたくお願い申し上げます。
緊急の連絡先携帯電話 090−5006−3841
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ちなみに、同CCの会員権相場は名義書換停止中のため建っておりません。
ゴルフ場は、8月5日に営業を停止し閉鎖されたようだ。ゴルフ場関係者の話として、「合同会社白山がメガソーラー事業への売却を決めたようで、自動的にゴルフ場営業は廃止となった」と説明。
本来、破産手続き開始決定を受けた場合、管財人が資産換価して債権者への配当を目指すことになるが、購入者次第ではメガソーラーに転用される可能性も出てきた。
↓↓↓ 平成28年12月20日追加
全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
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