報道各社によると、パチンコ関連会社「コスモ・イーシー」のグループ会社で、平成26年12月3日に破産手続き開始決定を受け事実上倒産した不動産会社の(株)インターナショナルイーシー(東京都文京区)が東京国税局の税務調査を受け、所得隠しを指摘されたことが分かった。
同社が、平成23年5期に約200億円の所得隠しを指摘され、重加算税を含む法人税の追徴税額は数十億円とみられ、同社は既に修正申告したが、約485億円の負債を抱えて破産を申請したため、現時点で大半を納付していないという。
毎日新聞(3月5日付)によると
関係者によると、イ社は銀行やノンバンクから200億円超を借り入れていたが、銀行などは債権を第三者に譲渡した。その後、最終的に債権を取得した会社はグループ関係者が支配する実体のないペーパー会社だったことが調査で判明。
この会社に譲渡された時点で債権者と債務者が同一の状態になり、債務が消滅していたことが分かった。このため同国税局は約200億円がイ社の実質的な利益(債務消滅益)にあたると指摘。債務消滅益に課税するとともに一連の経理処理を仮装隠蔽(いんぺい)を伴う悪質な所得隠しにあたると判断した模様だ。
インターナショナルイーシーは、昭和59年に設立された「コスモ・ワールド」が前身。熊取谷稔氏(いすたに、75歳)が社長だった平成2年に、同社の現地法人が米国の名門ゴルフ場「ペブルビーチ・ゴルフコース」の経営会社を買収したことで知られる。
ちなみに、「コスモ・イーシー」の熊取谷稔社長と、グループ約30社が平成19年9月に東京国税局などの税務調査を受け、平成18年までの7年間で約30億円の所得隠しを指摘されている。
コスモ・イーシー(株)(東京都文京区後楽1-2-2、TEL:03-5615-8521)は、グループで「オリムピックCC」(山梨)、「エーデルワイスCC」(埼玉)等、10コース以上を運営している会社でもある。
→ グループゴルフ場 http://www.hanaha-cc.jp/group/ (表示方法)
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