既報通り ワールドエースカントリークラブを経営する(株)ワールドエースカントリークラブ(加藤大和代表取締役)が、1月16日に東京地裁より破産手続開始決定を受けたことに関して、同ゴルフ場の運営会社である(株)ワールドエースゴルフ倶楽部(内田良代表取締役)は、1月28日付けで会員に案内文を配布した。
案内文によると、破産手続開始決定を受けた(株)ワールドエースカントリークラブは旧運営会社で、登記上のコース所有会社となっており、資本・継承などの利害関係は全くなく、両社間の経営の関与もないという。
また、会員としてのプレー権も従前通りとし、プレー権は保障されメンバー料金でゴルフ場を利用出来る旨を案内している。案内文の全容は下記の通りとなっている。
平成25年1月28日
(株)ワールドエースゴルフ倶楽部
代表取締役 内田 良
TEL:0554-45-7500
ワールドエースカントリークラブについて
ご会員様各位
拝啓 厳寒の侯、時下ますます清祥の殿、お慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、すでに通知のあった方もいらっしやるかもしれませんが、当ゴルフコースの旧逼営会社であり、また登記上のコース所有会社である(株)ワールドエースカントリークラブに対し、東京地方裁判所において平成25年1月16日破産手続開始が決定されました。
当ゴルフコースの運営については、当社が受託し全ての業務を担っており、今回の旧運営会社の破産に際して、ゴルフ場でのプレーに一切影響するものではありません。
尚、当社は、(株)ワールドエースカントリークラブと資本、継承などの利害関係はありません。また、両社間の経営の関与もありません。
会員の皆様におかれましては、大変ご心配のことと思われますが、会員権に基づく当ゴルフコースでのプレー権につきまして、従前どおりそのプレー権を保障し、これまでと同様の価格で当社がサービスを提供します。また、P-CARDなどの当社発行ポイントも、従来と変わらずそのまま継続致します。
スタッフ一同、これまで以上に質の高いサービスを目指し、皆様に満足いただける環境をご提供いたしますので、どうかご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
今後も会員様としてご利用下さいますようお願い甲し上げます。まずは書面をもちまして、ご連絡致します。
敬具
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↓↓↓ 平成25年2月1日追加
一季出版(株)発行(2月1日)のゴルフ特信(東京都台東区浅草1-9-13、TEL:03-3864-7821)によると、弊社が1月24日付けで掲載した、
『 新オーナーは不動産業等を行うミナミグループで、資金面で支援していた関係で経営交代となったようだが、加藤一族は不満を抱えているようで、現在も話合いを継続中と掲載していたが・・・?』
その後、解任を不当とする加藤一族との裁判が決着し、形式上は加藤一族が復権しスポンサー探しを行うも現れず、ミナミグループヘの弁済が滞ったままの状態で、実質的なゴルフ場の営業権は20年からミナミグループが握ったままだったという。
そんな中、(株)ワールドエースCCは地代(約6割が借地)や税金滞納が続き、債権者により破産申立てを受けたようだが、管財人の話では、複雑な案件で自己破産とも第三者申立てとも説明できない状況で、債権者数や負債額、今後のゴルフ場運営についても明確ではないらしい。
1月30日記述の通り、運営会社・(株)ワールドエースゴルフ倶楽部の説明では、破産手続開始決定を受けた(株)ワールドエースカントリークラブは旧運営会社で、登記上のコース所有会社となっており、資本・継承などの利害関係は全くなく、両社間の経営の関与もないという。
しかし、今後ゴルフ場は破産管財人の管理下に置かれ、買受先を模索することになるとみられ、”会員のプレー権も従前通り”との主張も、破産管財人及び買受先に委ねられることになりそうだ。
↓↓↓ 平成25年5月27日追加
5月13日に債権者集会が開催されるも、経過報告だけで進展はなかったようだ。
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