「福井」 ワシ興産(株)(資本金10億円、福井市宝永4-3-1、登記面=東京都港区高輪2-15-21、代表小野光太郎氏ほか1名)と、関連会社のワシマイヤー(株)(資本金10億173万1500円、同所、代表小野稔氏ほか1名)、(株)アサヒオプティカル(資本金2億4000万円、鯖江市下河端町47-26、登記面=福井県福井市宝永4-3-1、代表小野稔氏ほか1名)は、10月26日に福井銀行より東京地裁へ会社更生法の適用を申したてられ、同日保全管理命令および包括的禁止命令を受けた。
申請代理人は多比羅誠弁護士(東京都中央区銀座8-9-11、電話03-3573-1578)、保全管理人は新保克芳弁護士(東京都中央区日本橋3-2-9、電話03-3242-1781)。
ワシ興産(株)は、1971年(昭和46年)4月の設立。代表小野光太郎氏率いる小野グループの中核会社であり、グループの知的資産管理、ならびに株式の保有、資金管理を行うほか、超高級ブランドとして知られる独「BBS」製の自動車用アルミ鍛造ホイールの販売、また不動産賃貸・売買事業などを手がけ、潤沢な資金による首都圏、関西方面での積極的な不動産投資でも知られていた。
2009年12月期には年売上高約87億5100万円を計上していたが、2011年同期の年売上高は約32億円に減少していた。
ワシマイヤー(株)は、1971年(昭和46年)7月の設立。同社も自動車用アルミ鍛造ホイール製造、販売と不動産賃貸・売買事業を手がけ、ワシ興産と実質一体の運営で近年のピークとなる2008年12月期には年売上高約120億4900万円を計上していた。
(株)アサヒオプティカルは、1980年(昭和55年)12月に設立された眼鏡レンズ、光学レンズの製造、販売業者。84年に小野グループの傘下に入り、海外有力光学メーカーとも提携、北米市場などに展開し2008年12月期には年売上高約36億6500万円を計上していた。
しかし、東日本大震災後は消費不振の影響や円高による輸出の不振により、2011年同期の年売上高は約26億9100万円に落ち込んでいた。
しかし、グループの10月末の資金決済のメドがつかず、福井銀行より会社更生法を申し立てられた。
負債は、ワシ興産(株)が約190億6300万円(2011年12月期末時点)、ワシマイヤー(株)が約140億4500万円(2009年12月期末時点)、(株)アサヒオプティカルが約35億3800万円(2011年12月期末時点)で、3社合計で約366億4600万円が見込まれるが流動的。
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小野グループは、平成15年10月に買収した「ゴルフコース小松パブリック」(平成7年開場、石川県小松市菩提町井-1 TEL:0761-65-2277)を経営しているが、経営会社はエクセル(株)となっており、今回の3社とは関係がないようで、通常通りの営業をしているという。
GC小松パブリック http://www.komatsu-public.jp
GC小松パブリックは、施工会社で上場の総合建設会社・佐藤工業(株)が経営を引き受けて営業してきたが、左藤工業が平成14年3月に更生手続きとなり、更生計画案が成立後の平成15年9月に小野グループが同ゴルフ場を買収し、これまで経営してきた経緯をもつ。
また、平成4年10月にワシ興産(株)が相武カントリー倶楽部(東京都)を推定73億円で買収していたが、平成18年3月31日に同CCをパシフィックマネジメント(株)(平成20年6月にパシフィックホールディングス(株)・PHIに商号変更)の子会社・パシフィックスポーツアンドリゾーツ(株)に売却している。
→ PHI、相武CCを買収のニュース
その後、平成21年3月10日にPHIは東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、相武CCは平成24年8月23日に(株)アコーディア・ゴルフに売却され、現在はアコーディアグループのゴルフ場となっている。
↓↓↓ 平成25年9月19日追加
平成25年9月1日、GC小松パブリックを一家明成氏が表取の(株)MUGENが取得
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