平成20年10月に、ゴルフ場名を「セント・フィールズゴルフクラブ」から「新セント・フィールズゴルフクラブ」(茨城県、TEL:0294-76-3111)に変更した同ゴルフ場の経営会社が、平成22年12月16日の競売により(株)フィーリークス(平成22年7月8日設立、田阪武夫代表)に経営交代していることが判明した。
同社は落札後に、運営会社・(株)ジー・フィールドとの運営委託契約も解消し、今年1月1日から同GCの運営を行っているという。弊社でもゴルフ場名変更時に、下記の内容で掲載してきたが、
4月から運営会社が変更したもので、会員は会員料金でプレーを受け付けているが、会員権管理会社の(株)セント・フィールズゴルフクラブは休眠状態という。
詳細は不明だが、競売により競落され経営会社が交代しているようで、新経営会社は預託金を引き継いでおらず、現会員は無額面のプレー会員権になっている模様。
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既報通り、旧会員の預託金を引き継いでいないが、年会費2・1万円の納入を条件に、会員料金でのプレー権を保障している模様で、会員(約1450名)の中で年会費を納入した会員は3〜4割程度だとしている。
弊社の掲載と時期的なズレがあるようだが、競売による経営交代のため旧経営会社・(株)セント・フィールズゴルフクラブ発行のゴルフ会員権(預託金返還請求権)は無効ということになる。旧経営会社・(株)セント・フィールズGCが破産したか否かは不明で、連絡先も全く分かっていない。
こうなると、法人所有の場合、経理上問題が発生してくる。倒産(破産)等がハッキリすれば帳簿上「貸倒損失」として処理できるが、行方知れずで倒産(破産)が確定しないと、帳簿上に残ったままとなる。弊社にもこういう問い合わせが数多く寄せられている。全く以って困ったものである。
問い合わせが多い→ サニーヒルゴルフクラブ(栃木)、一部用地が競売も落札なし
勿論、個人所有の場合は損益通算も出来ず、タダの”紙切れ”になってしまったということになる。
ちなみに、同ゴルフ場は当初、ヒルクレストGC、ロイヤルメドウGCなどイ・アイ・イ関連ゴルフ場の会員権販売を目的に設立された(株)テクノグリーングループが経営母体となって、昭和63年10月に開発許認可を取得し平成3年10月に開場した(当初はイ・アイ・イも5%出資していたが、同社は、平成12年6月、破産宣告)。
会員募集は特別縁故1500万円(預託金1250万円、10年間据置)から最終5000万円まで。平成7年2月に名変開始。日航商事の事業協力のもと高級志向で完成させた。
しかし、平成9年頃からの税金滞納や預託金の償還問題もあり、ゴルフ場の運営会社が度々の変更等で紆余曲折を重ね、一方で17年頃から抵当権付き債権が金融関係会社にも移転し競売に至ったという。
落札額は6・5億円程度で、新経営会社は落札したその日に同ゴルフ場用地を担保に韓国・(株)ウリィ銀行東京支店から根抵当権設定で極度額4億2000万円を借り入れた模様。
今後、どのような展開になるかは不明で、新経営会社・(株)フィーリークス(旧住所・東京都目黒区碑文谷3-19-8、現住所=コース同、常陸太田市上利員町2399)に関してても、全く詳細は分かっていない。
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