小木津産業(株)(旧商号:(株)ザ・オーシャンゴルフクラブ)(資本金5000万円、茨城県日立市小木津町771-1、代表清算人益子達男氏)は、3月31日に解散し、4月10日に水戸地裁日立支部へ特別清算を申請した。
申請代理人は大関大輔弁護士(東京都中央区八重洲2-2-12、電話03-5202-0585)ほか。
当社は、1988年(昭和63年)9月にゴルフ場運営を目的として設立。92年5月に「ザ・オーシャンゴルフクラブ」(同所、18ホール)をオープンした。
全てのホールから太平洋が見渡せるコース設計と豪華なクラブハウスを擁していたが、オープンがバブル崩壊後であったことで会員募集が思うように進まず、来場者数は減少傾向を辿っていた。
98年3月期には年収入高約6億円を計上していたが、99年には預託金償還問題が顕在化し会員に対して償還期限の10年間延長を要請。その後、サービス向上による入場者数の増加、人員削減、経費削減などに努めていたが、その後も減収傾向が続き、2003年3月期の年収入高は約3億7000万円にとどまり、欠損計上が続いていた。
ゴルフ人口の減少に歯止めがかからず、2008年3月期の年収入高も約3億5400万円にとどまっていたが、さらにここにきての不況が追い討ちをかけたことも重なり、今年4月に予定していた預託金償還が困難な状況となっていた。
このため、抜本的な再建策を検討してきたが、会員のプレー権を確保しゴルフ場の事業価値を維持するべく、今年3月に朝日観光開発(株)へ事業を譲渡し、当社は商号を現商号へ変更し、今回措置となった。
なお、ゴルフ場の「ザ・オーシャンゴルフクラブ」は、通常通り運営されている。
負債は2008年12月末時点で預託金約95億円を含み約238億円。
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