昭和51年に湯原温泉CCとして開場し、58年にチサングループ入りしホテル等を建設、チサンCC湯原として営業後、平成6年に加ト吉グループに施設を売却した湯原カントリークラブ(岡山県真庭市杜128-39)と隣接のホテルを、予備校経営中心にゴルフ場経営も拡大しているタカガワグループ(徳島市中島田町3-47、高川晶会長、高川准子代表取締役社長、TEL:88-633-8615)に売却する契約を10月24日に締結したことが判明した。
既報通り(株)加ト吉は、グループ会社との循環取引等の問題が発覚し、今年4月に日本たばこ産業(株)の子会社となり、ゴルフ場など本業外の関連事業は処分対象となっており、その一環作業としてゴルフ場事業の譲渡先を決める入札を行っていた模様で、タカガワグループが選定され湯原CCを売却することになったものと思われる。
同CCは、地産から取得後も運営は地産が行っていたが、平成14年に運営委託を取りやめ、湯原CCに名称変更、平成16年12月1日に買収した久米CC(岡山県)とともに(株)カトキチリゾートが運営を担当してきた。グループとしては平成9年に傘下となった屋島CC(香川県)を含め、ゴルフ場経営は3カ所となっていた。
タカガワグループは、「運営は高川准子社長が代表に就任したタカガワリゾートを現地に設立して行う。グループゴルフ場の会員は相互利用でき山口、四国地区のゴルフ場間の利用が活発化するものと期待している。12月1日からタカガワ新湯原カントリー倶楽部に名称変更し、改修工事を行い誘客を図る」と話している。
尚、加卜吉グループは会員1500人に対して預託金(平均70万円程度)を全額返還する方針で、タカガワグループではプレー権継続を希望する会員を登録料5万2500円で新倶楽部の会員として受け入れるとしている。
ちなみに、今回の売却価額は湯原CCとホテル合わせて約3億円の模様。また、残り久米CCと屋島CCの譲渡先は発表されていないが、近い内に売却されるものと思われる。
↓↓↓(関連ニュース)
平成22年2月23日、屋島カントリークラブ経営のカトキチ高松開発(株)が会社更生法の適用を申請
↓↓↓ 平成30年1月11日追加
タカガワ新湯原カントリー倶楽部、平成29年12月19日をもってゴルフ場を閉鎖
|