PGグループでで東証一部上場のPGGIH(株)(廣瀬光雄会長兼社長、東京都港区、03-5776-8800)は15日、平成19年12月期(連結)の第3四半期財務・業績の概況を発表した。また、財務内容と業績開示方針を変更するとし、その第一段階として同概況について分析・検証したリリースを新たにまとめ、ホームページに掲載した。
それによると、同第3四半期(1〜9月)の営業収益は新規ゴルフ場取得と来場者数増加により533億円を計上して前年同期に比べ10・1%の増加、営業利益は94億円で5・3%増、経常利益では71億円で10・2%増となった。
運営ゴルフ場数(運営受託5ゴルフ場は除く)は107ゴルフ場(保有運営104ゴルフ場、リース3ゴルフ場)で前年同期比10カ所増(9カ所増、リース1カ所増)、来場者数は435万1151人で同14・3%増となっている。
その一方で、平均客単価は1万1775円で前年同期比3.4%減と落ち込んだ。今年8月発表の同期中間決算(本紙4717号既報)での平均客単価の落込み(2・0%減)より大きくなっているが、同社では
@ キャディプレー減少、
A プレー料金の安い平日、早朝・薄暮のプレーヤー増加、
・・・・の傾向がグループゴルフ場でみられたためと分析している。
また、19年12月期と18年12月期の第3四半期業績が比較できる89ゴルフ場でみると、19年度は営業収益が453億円で前年同期比3・8%増、来場者数が393万396人で同5・9%増と、ともに前年同期を上回っている。
一方、リリースでは19年度12月期の通期業績予想(連結)の修正も併せて発表している。新規ゴルフ場取得の契約締結時期のずれ込みや、台風等の天候要因による総来場者の減少で、当初予測を下回ったことから、営業収益を730億円(今年2月に発表した前回予想に比べ6・6%減)、営業利益を128億円(5・2%減)、経常収益を94億円(4・1%減)にそれぞれ下方修正している。
ちなみに、PGGIH(株)は11月12日、子会社との合併決議によって特別利益が発生し、当期純利益が予想を上回る見通しとなったことから、個別業績予想を上方修正すると発表している。
→PGグループ関連記事
|