平成19年10月9日に金沢地裁へ民事再生法を申請したものの、一部会員が弁済率のアップを要求したため再生手続が難航していた「ゴルフ倶楽部金沢リンクス」の経営会社・大浜リゾート開発(株)(澁谷弘利社長)だが、11月4日に債権者集会が開かれ、出席債権者数911名中850名(93・3%)、議決権総額82・3%の賛成多数で自主再建型の再生計画案を可決、同月6日に同地裁から認可決定を受けたことが分かった。
ゴルフ倶楽部 金沢リンクス URL=http://www.incl.ne.jp/kanazawalinks
同社の計画案は平成20年6月16日既報通り、不動産鑑定価額やゴルフ場用地の転用問題から一部会員に弁済率アップを求められ混迷し、結局、計画案の決議まで1年以上かかったことになる。
会員への弁済条件(債権者は会員にみ、一般債権者・別所権者はなし)は、
・退会会員は、預託金を85%をカット、残り15%を5年間均等分割弁済
・続続会員は、預託金を70%カット、残り30%が新預託金(平成30年3月末まで据置)
※据置期間満了後は、税引後利益の2分の1を限度として退会者に返還する
(限度額を超えた場合は抽選)
※税引後利益が無い場合や2000万円に満たない場合は、2000万円を限度額とする
・弁済資金は、営業利益のみでは確保できないとし「澁谷代表者個人(東証一部上場の
澁谷工業の社長)からの借入金や預託金なしの会員募集、新株発行等」で確保
・現行の資本金2億4000万円は、認可決定確定時に1億2000万円に減額する
確定再生債権者数1180名、債権額は81億1630万円。また、不動産鑑定によるゴルフ場施設(機械装置等含む)は、11億7900万円と算定されたと報告。
↓↓↓ 平成24年1月30日追加
平成23年12月6日付で、大浜リゾート開発(株)は金沢地裁より再生手続終結決定を受ける
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