2月4日、東京地方裁判所は(株)成田ゴルフ倶楽部が提出した民事再生計画案を付議することを決定した。
一方、西村國彦弁護士ら有志の会が提出した森インベストメントを支援企業とする民事再生計画案に対しては排除決定が下された。再生の見込みのない計画案であることが排除決定の理由とされている。
今後はゴールドマン・サックス証券グループをスポンサー企業とする再生計画案のみが会員を含む債権者に配布され、議決の対象となる。
なお、2007年11月、有志の会とは別の会員組織である成田ゴルフ倶楽部運営協議会が発足し、151名の会員が参加を表明している。運営協議会では会社案に対する支持を明らかにしている。
また理事会を構成する有力法人メンバーも全てが会社案を支持する方向である。」
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↓↓↓関連記事・平成20年2月8日追加
成田ゴルフ倶楽部の経営会社・(株)成田ゴルフ倶楽部の再生計画案を決議する債権者集会で、会員で組織した「名門成田GC有志の会」の計画案は、決議の対象にならなかったことから、今後は会社側の案を否決することに全力を挙げ、有志の会が申し立てた会社更生法の適用による再建を目指す考えだという。
有志の会の計画案
(株)森インベストをスポンサーとした再生計画案(修正案)を東京地裁に提出も、2月1日に決議の
対象にしない決定し、会社側計画案を決議する債権者集会を3月19日に開催すると決定。
地裁が有志の会側の計画案を決議しないことにした理由は、
スポンサーが事業譲渡を受けて再建する内容だが、監督委員の瀬戸英雄弁護士はこの計画案に
ついて、意見書で「(株)成田GCの株主は”事業譲渡に関する株主総会決議をしない”ことを明らか
にしているので、計画案の実現は不可能」の旨を同地裁に提出しているため。
会社側が提出した計画案の概要が判明。
会社分割で新会社を設立し、新会社の株式をGSグループに譲渡する内容で、その後に(株)成田
ゴルフ倶楽部は清算する。
会員に関する再生条件は、
・退会会員は、「10万円+(預託金額-V万円)×4%」を会社分割後3ヶ月以内に一括弁済
・継続会員は、上記同額を新預託金(9年据置)にする
(残余財産が出た場合、追加弁済あり)
また同計画案では、再生債権者総数は3133名で、その債権総額は285億72万円余。(株)成田GCの親会社でGSグループのベイウインドツーリミテッド東京支店が保有する別除権は、評価額を20億8131万円余にするなどと報告している。
なお、成田GC有志の会は提出した計画案が決議の対象にならなかったことから、今後は会社側の案を否決することに全力を挙げ、有志の会が申し立てた会社更生法の適用による再建を目指す考えだ。
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