榛名の森カントリークラブ(旧・響の森CC、18H、群馬県高崎市倉渕権田5344、TEL027-378-4333)を米国の投資会社の関連ファンドが買収したことが関係者等の話から明らかとなった。
それによると、米国のジョージ・ソロス氏傘下の大手ファンド、ソロス・リアルエステート・インベスターズの関連ファンド(レッドウッド・グローブ・インターナショナル等)が5月25日に、同ゴルフ場を経営する榛名スポーツ開発(株)の株式を取得したという。
株式の売買金額は、一説では推定7億3000万円と言われている。
この関係で、東京都千代田区にある企業が運営を任され、6月末には担当者が現地入りしている。但し、新たな事業計画等を構築中のためか、同社は今のところ経営・運営方針等の公表を控えている。
同ゴルフ場は、サントリーグループが平成8年にオープンさせ、オープン直後に会員募集を行い会員制になった。
しかし、預託金を返還して解散し、既報通り昨年8月末にリーマン・ブラザーズ・グループの関係会社が全株式を買収し、9月1日からリーマンの傘下になり、運営受託したPG(PGGIH)グループのPGMが支配人等を派遣して営業を行っていた。
運営受託契約の内容は明らかではないが、このまま推移するとPGMの運営受託コース数は1コース減ることになる。
ちなみに、同ゴルフ場はリーマン側が取得した直後から売却の噂が出ており、ゴルフ場買収を目指す企業の関係者が現地視察するなどの動きがあった。その関係者によると、来場者は2万人前後で、売上げも2億円程度ということから買収を断念したという。
一方、ソロス氏が組成したファンドは、シティホテルを経営する(株)イシン・ホテルズ・グループなどが利用し、東証一部上場の(株)リサ・パートナーズ(オーセントGCに一部出資)とは不動産ファンドを立ち上げるなど、日本での投資を積極的に行っている。
いずれにしろ、榛名の森CCは新たなスタートを切ったわけで、どのような運営・経営を行うかが注目される。
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