花祭ゴルフ倶楽部(18H、佐賀県杵島郡江北町山口花祭42)を経営し、今年6月8日に民事再生法の適用を申請した(株)豊栄リゾート(申請代理人=服部弘志弁護士、TEL03-3580-0123)は、このほどスポンサー型の再生計画案を配布した。
同計画案では、申請時に決まっていなかったスポンサーについて、オリックスグループのオリックス・ゴルフ・マネジメント(株)(OGM、東京都港区、枩埜義敬社長)を選定したと報告。
(株)豊栄リゾートは発行する全株式(資本金3000万円)を消却し、新規に発行する株式(資本金1500万円+資本準備金1500万円)をOGMに割り当てて、同グループ傘下になる。また、弁済の原資としてOGMから17億8000万円を借り入れるとしている。
会員に関する再生条件は、退会会員(退会届提出)の預託金は87・7%をカットし、残り12・3%を認可決定確定の日から3ヶ月以内に一括弁済するとしている。
一方、継続会員の預託金は1万円(据置期間10年)とし、発生する弁済額(預託金の12・3%)との差額は、退会会員と同様に確定の日から3ヶ月以内に一括弁済するとしている。
また、継続会員の保有する預託金額が550万円と650万円の会員権は、確定の日から2ヶ月以内に会員の請求があれば、2口(1口の預託金は1万円)に分割するとしている。なお、退会会員、継続会員ともに現会員権証書を提出し、継続会員には新会員権証書を発行する。
スポンサーのオリックスグループは、昨年に続き今年もゴルフ場事業を拡大しており、スポンサー就任が内定しているゴルフ場を含めると30コース超となっている。
本紙集計のゴルフ場保有ランキングでは、東急グループを抜き、西武グループに次ぎ4位となっている。
ちなみに、確定再生債権者数は1055名で、その債権額は98億4626万円余としている。債権者集会は10月31日に開かれる。 |