ツネイシグループの三和カントリークラブ(18H、広島県神石郡神石高原町時安5064-2)は、クラブを解散するとともに、今季の営業については未定であることがわかった。1月25日に開いた経営会社の取締役会と同CC理事会が解散を正式に決議したもの。
クラブ解散は昨年から噂されていたが、昨年12月中旬に「改修工事」を名目にコースをクローズしている。
昭和61年に会員制で開場した同CCは、造船業界で中堅のツネイシグループの系列で、現在は三和カントリー(株)が経営している。
当時はツネイシグループ(旧・常石造船グループ)の三和観光(株)が経営していたが、債権債務を整理するために同社は特別精算となり、運営していた三和カントリー(株)が平成11年に事業を引き継いだ。
しかし、その三和カントリーも入場者数の低迷や減損会計等で債務超過に陥った。今回のクラブ解散もあり、三和カントリーも解散すると見られる。
会員募集は会場前から300万円他で行っており、現在の会員数は955口。同社はゴルフ場の他に近隣でホテルや会員制のログコテージ等を経営。コテージ会員も167口ある。
これら会員の預託金総額は33億1100万円としているが、ツネイシグループの責任で返還し、すでにその手続を開始しているという。
ホテル等を含めたゴルフ場施設の今後の活用方法について、同グループは「売却やパブリックでの経営、用途の転用などを含め検討中で、3月中旬には結論を出す」と語っている。
ちなみに、年間の入場者数は平成14年は約2万8000人、17年は約2万6000人だったという。
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