(株)クリスタルリンクスゴルフクラブ(資本金4500万円、岡山県備前市西片上781-1、代表鶴島幹雄氏)は、平成18年7月10日に岡山地裁へ民事再生法を申請し、同日監督命令を受けた。
申請代理人は村木茂弁護士(大阪市北区西天満4-4-18、電話06-6361-5532)ほか。監督委員には林俊夫弁護士(岡山市南方1-6-5、電話086-222-5001)が選任されている。
当社は、1972年(昭和47年)1月に設立。その後一時期休眠状態を経て、90年(平成2年)2月にゴルフ場経営を目的として営業を再開した。
94年には緩やかな丘陵コースを備えた「クリスタルリンクスゴルフクラブ」(18ホール)をオープン。同ゴルフ場は山陽自動車道和気ICから近いため、関西方面の利用者が多く、97年12月期には年収入高約8億5000万円を計上していた。
しかし、当初予定していた会員募集が計画通りに進まず、設備関係の借入金や工事代金の支払いが重荷となって、厳しい資金繰りを余儀なくされていた。その後も景気低迷による利用者数の減少、同業者間の価格競争などから2005年同期の年収入高は約3億4700万円にまで減少し、収益性も悪化していた。
こうしたなか、2005年6月に預託金償還時期を迎え、期限の延長と会員権の分割の話し合いを進めていたが不調に終わり、また、提起されていた預託金償還訴訟で敗訴したことなどから、会員のプレー権の確保や事業継続を図るため、今回の措置となった。
負債は約178億円。
|