本紙既報通り、再生計画案の決議を問う債権者集会か2カ月間延長となった馬頭GC(18ホール、栃木県那須郡馬頭町大字谷川1961)を経営する(株)馬頭コルフ倶楽部(吉永和雄社長、本社=コースと同)は、宇都宮地裁から5月7日付け.て「再生手続廃止及び保全管理命令」を受けたことがわかった。
保全管理人には、監督委員の渋川孝夫弁護士 (宇都宮市、TEL028-637-2225)か選任されており、同弁護士によると、今後破産手続きに移行するという。
コルフ場会社の再生手続きで、再生計画か否決され、手続廃止となったのは小長井CC(長崎県、(株)小長井CC)に次いて2例目となった。
同社は、不動産売買の愛時資(株)のグループ会社として発足、縁故て4000万円、1次て5000万円という高額て会員を募集したが、バブルか崩壊したうえ、預託金に据置期間を設けていなかったこともあり、預託金の返還請求か相次いだ。
このため、出資していた金融会社・野村ファイナンスの支援を受け、平成7年に完成し、仮オープンしたが、負債約194億円(会員預託金約100億円)を抱え、13年3月に再生手続きの開始を申し立てていた。
再生計画案ては会員のプレー権を保護し、新たなスポンサー(東武鉄道の系列会社・(株)花見川)のもとて再建を目指すとしていた。
しかし、今年3月7日に開かれた債権者集会ては、会員の9割以上か再生計画案に賛成したが、大口債権者か賛成せず、決議は”続行”となった。そして、2ヶ月後の5月7日になっても大口債権者か賛成せっず、「再生手続廃止」となったもの。これにより、再生計画てのスポンサー案も振り出しに戻ったことになる。
保全管理人によると、「会員のプレー権は残したいと思ったが、数の論理であり残念。今年中は営業を続け、早く買受先を見つけたい」と話している。
なお、同GCの用地等に対しては、抵当権者てローンスターグループのスターファイナンスか競売申立を行い、開始決定も受けていたが、同クループは今回、スポンサーにも名乗りを上げず、決議ても反対に回った模様た。
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破産の馬頭GC(栃木県)が約17億円で競売に(ゴルフ特信より、平成15年5月14日)
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競売に落札者なし(ゴルフ特信より、平成15年7月3日)
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今度は4億円強で競売に(ゴルフ特信より、平成16年5月19日)
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