三陽開発(株)(熊本県西原村鳥子3415、設立昭和47年10月、資本金2億7000万円、飯田耕三社長、従業員68名)は平成18年10月16日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立てた。負債は約21億円。
同社は日鐵商事(株)の関連会社で昭和51年11月オープンした「肥後カントリークラブ」(18ホール、6936ヤード、パー72、会員1600名)を経営する。
肥後CCは阿蘇外輪・俵山の麓に位置するセパレートコースで、ピーク時の平成2年3月期には年商8億5400万円をあげ、申告所得1億2293万円が公示された。
しかし、その後はバブル崩壊、長引く不況、相次ぐ新規コース開業などの悪条件が重なり来場者は年々減少、18年3月期は年商3億6000万円にまで落ち込み赤字が連続して大幅な債務超過に陥っていた。
また、預託金債務残高を約14億円抱え、会員からの償還請求も多数寄せられていたが、抜本的な収益改善と預託金償還の見通しが立たないことから民事再生による再建を図ることになった。
なお、今後については、株主の日鐵商事(株)(出資60%)と興和(株)(出資40%)が預託金返還請求権の50%を確保できる様に支援を続け、営業についても平常通り継続するとのこと。
再生計画の立案については、リゾートソリューション(株)による再建を予定。
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