京都日吉観光(株)(資本金1000万円、京都府南丹市日吉町保野田池ヶ谷1、代表田島章(あき)吉(よし)氏、従業員7名)は、平成18年10月5日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、保全命令を受けた。
申請代理人は安田嘉太郎弁護士(大阪市中央区備後町3-2-8、電話06-6261-3224)ほか。監督委員には今泉純一弁護士(大阪市北区西天満3-14-16、電話06-6365-1728)が選任されている。
当社は、1986年(昭和61年)10月に京都東山観光(株)(京都市東山区)の系列コースとして、「にのうみゴルフ倶楽部ひよしコース」を開発・運営するために設立。18ホールのゴルフコースで91年9月にオープンし、93年11月期には年収入高約6億4300万円をあげていた。
しかし、バブルの崩壊と会員権販売が計画通り進まず、利用者が伸びなかったことから経営難に陥り、93年9月に現経営陣が当法人を買収し再建に当たっていた。
97年6月に名称を「クラウンヒルズ京都ゴルフ倶楽部」に変更しリニューアルしたものの、2005年11月期は年収入高約3億5400万円にとどまり、11期連続して欠損を計上するなど繰越損失は約7億円に上っていた。
近年は、会員向けイベントの実施などにより来場者は増加していたものの、単価の下落で収益を改善するまでに至らず、先行投資負担を吸収できない状況が続いていた。さらに今年3月にはメーン銀行からの借入金が債権回収会社へ譲渡され、資金調達力も限界に達し、今回の措置となった。
負債は2005年11月末時点で、借入金、会員預託金を主体に、約67億円。
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