久山カントリークラブ(18H、福岡県糟屋郡久山町久原3549-42)を経営する久山カントリー(株)(本社=コース)の再生計画案が6月15日を期限とした書面投票で決議され、賛成多数により6月19日付けで福岡地裁から認可決定を受けた。
書面投票の詳細な賛成率は明確ではないが、関係者によると人数・債権額とも90%以上の賛成だったという。同社の再生計画案は、(株)アサヒ緑健(古賀良太郎社長、福岡市博多区)をスポンサーとして再建を図る計画。
ゴルフ場会員に対する弁済方法は、退会会員に対しては98%カット後の2%を一括で弁済、継続会員に対しては預託金を99%カットの1%にして証券を差し替え、新預託金(10年据置)とする。
またテニス会員に対しては、2%を全員に弁済後、預託金ゼロで10年間限定の利用会員とすることとなっている。
久山CCは、昭和49年開場で施設の老巧化もあり、7月30日〜8月3日と、8月6〜10日までの計10日間ゴルフ場をクローズしてクラブハウスの改修工事を行うことも決めている。この期間に空調、給排水関係の工事を集中して行う計画で、その他改修工事は徐々に行う予定だ。
スポンサーとなった(株)アサヒ緑健は、青汁の専門会社でゴルフ場事業は初めて。もっとも、ゴルフトーナメントでは米LPGAツアーや国内男子ツアー、シニアツアーの冠スポンサーとして有名になった。
同社社長室では「地元財界からの要請があり、引き受けた。スポーツと飲料と分野は違うが同じ健康産業であり、久山CCのメンバー層と青汁の顧客層も年代的に重なる」と話しており、会場としての準備が整うのであればトーナメントの誘致も考えたいとしている。
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平成22年8月22日、福岡地裁から再生手続終結決定を受ける |