★ 映画・アニメーション データファイル主催のムービーアワード、2024前期グランプリ&各賞が2024年10月8日迄の集計により、10月12日発表となりました。今回は『歴代・社会派エンターテインメント映画』『シドニー・ルメット生誕100周年記念』をテーマに選出。詳しくは本賞頁をご覧下さい。 |
2024年12月1日(日)。今年も当サイト恒例の『年越しクリスマス』の時期になってまいりましたが・・・一昨々年(さきおととし)~昨年から仕様が大分変わりまして『映画・アニメーション
ウェブアワード』と連動し、その年に発表したアワード受賞作の解説、話題を絡めての記事内容と成っておりましたが(詳しくは2022歳末~2024歳末&新年の記事に目を通して頂けると、何回も説明する手間が省けるので助かります)。 只、今年はブログ時代の原点に戻り、純粋に『年越しクリスマス』=(ブログ時代の中期から続けて来た)西洋式にクリスマスの延長線で新年(正月)をも祝う、和洋折衷で粋な催し・・・~と元々の形式をメインに戻しまして、今年開催の映画祭の解説 etc はその中で載せようと予定しています。・・・それでは、本日『年越しクリスマス 2024』スタート!。 先ずは今年のクリスマス・カードを5枚(昨年迄はほぼ3枚だったと記憶)作ってありますので、取り急ぎ記事冒頭で貼っておきます。↓
≪2024.12.3 (火)≫ 一応 ↑ のクリスマス・カードの事を(主に映画ビギナーの方向けもあって丁寧に)解説しておくと・・・ 《No.1》 と 《No.2》 のカードに載っている御方はジェーン・フォンダ (Jane Fonda) という女優さんで、当方で運営している映画アワード=2024前期の第20回で主演女優賞の受賞記念という事もあり(折角なので)モデルになって頂きました。 現在彼女はガン闘病中(2018年に公表)で、自らで癌を告白した当初は心配していたのですが、その後もアクティブに多方面で活動を続けている様子を見ていると、病魔もジェーン・フォンダの前には怯み気味なのか?今年の12月21日(土)で87という年齢も正に不死身というか、個人的には究極のストロング&幸運のミューズと崇めたくなる存在でありまして・・・ 今では世代的に御存知無いという方も多いとは思うのだが、近代からのハリウッドのムード(社会的なステータスも含め)は彼女無しには(半ば)考えられないとも思え、本業である女優業の受賞歴を挙げるとすれば米アカデミー主演女優賞2回(ノミネート7回)、英国アカデミー主演女優賞2回(ノミネート6回)と正に大スター中の大スター。 ☆ 《No.3》 と 《No.4》 のカードに載っている御方はレネ・ルッソ (Rene Russo) さんで、此方は中近年にヒットした映画にかなり出演している女優なので、比較的多くの方々、層に知られているとは思うのですが・・・ フィルモグラフィーを再見すると、ドル箱の「リーサル・ウェポン」シリーズや「メジャーリーグ」(1989)、それからロン・ハワード監督の「身代金」(1996) にも主人公(メル・ギブソン)の妻役で出ていたりと、幸運な事に多くの出演作がメガヒットに恵まれ(此方も)ハリウッド・ミューズと名乗れる資格は大いにあるかと。 只(ジェーン・フォンダとは異なり)過去賞レースにおいては全く縁が無かった様であり、恐らく当アワードにて助演女優賞・受賞が初だったのかも知れないが・・・ レネ・ルッソは今回当アワードのコンペティション部門で候補に挙がった「アウトブレイク」(1995) を監督したドイツ出身の監督=ウォルフガング・ペーターゼンとは相性が良かったのか?同氏の前作「ザ・シークレット・サービス」(1993) にも出演しておって、主役の御大(クリント・イーストウッド (Clint Eastwood))と恋仲になる相方という役を見事務めており、アクション&スリラー系映画の助演女優という立ち位置としては、(こういう方向は世間&批評家的に、やや微妙な印象(?)なのかも知れんが)大きな金字塔を打ち立てた感も。 ☆ クリスマス・カード 《No.5》 は先に触れたクリント・イーストウッド御大で、映画「目撃」(1997) が今年の本賞で最高賞のグランプリを受賞した為、その記念として堂々モデルに成って貰いました(苦笑)。 まぁ、映画「目撃」でのイーストウッドの役柄というか、ご職業は泥棒業である事から『盗人をクリスマス・カードにするのはドウなのか???』~と、異議申し立てをする方も中にはおられるとは思うのだが・・・まぁ、しかし、ソンナ方にはもう一回シッカリ、よ~~~く映画を観返して頂きたい。此のイーストウッドが演じたドロボー役=ルーサー・ホイットニーは泥棒といっても只の泥棒ではなく(日本のキャラクターで喩えるならば) “鼠小僧次郎吉” の様な役回りで、決して根っからの悪の存在ではないのである。・・・イヤ、正確に書いちゃうなら寧ろその逆で、イーストウッドが其れまで演じて来た他のどのキャラクターよりも “善の存在” なのだ。此処の(究極と云ってもいい)ポジションの大転換がイーストウッド作品において大分異色で、本作の大きな見所でもあるのである。 拙者は本作を公開時に劇場で鑑賞したのだが、当時の自分という人間にはイマイチ本作の良さが解らず、何故?ルーサー・ホイットニーがあの様な行動をとったのか?というのも、今振り返ると浅い処で解釈し納得していたとも思うのだが・・・ 今現在の時代感覚で映画「目撃」を鑑賞した方が(或いは)本作の真の意図が解り易いのかも知れぬが・・・まぁ、拙者も(当時解からなかったなりに)若輩の身で本作の様な映画を劇場で(一観客として)鑑賞 ⇒ 出会える事が出来ていたのは非常にラッキーだったというか・・・ イーストウッド監督作としても「許されざる者」(1992) で初オスカーを獲得した(作品賞、監督賞を含む4部門で受賞)後に撮った一連作品の内の1本という事もあり、色々な意味合いで乗りに乗っていた時期なので、こういう内容の作品が可能だったという事もあるのだろうがネ。政界の男社会な処が非常に上手く描けているとは思う。 ・・・と、(本作は未見の方も多いと思うので)此処であまり深い処を掘り下げる様な事はせず、年内にでも映画「目撃」を観て頂けたなら『何故に?物取りをクリスマス・カードのモデルなんかに?』~という疑問も解けると思うので、宜しければ。 今回のクリスマス・カードも(例年通り)コピーしてご自由にお持ち帰り『可』なので、空いたスペースに絵文字や数字、小さいイラストを付け加える等々、宜しければ自由に工夫して使って下さい。 ☆ ≪2024.12.10 (火)≫ 今年のアワードはシドニー・ルメット生誕100周年を記念するという事もあり、前期は 《社会派エンターテイメント》 という事でフィクション作品。後期は 《社会派の実話&ファクション作品(事実に虚構を織り交ぜたフィクション)》 をテーマに選出した訳なのですが、昨年は丸々1年~+今年に入ってからも前半の大半をミュージカル関連で費やした手前、180度異なるテーマの映画祭になったと見えるのかナァ・・・。 他方からは『一年でこうも方向性が変化する映画祭というのも、他であまりないのではないんじゃないだろうか???』~という様な具合いに思われている(?)んじゃないかという気も。只、個人的には昨年~今年と一貫した線は太く続いていると考えていまして、それはミュージカルであろうと社会派ドラマ作品であろうと、映画という形式を採ったアートであり、物語の語り部として優れている作品を表彰する祭典なのであって、根底の処では(*注・ジャンルごと『丸々皆が同一』とは流石に思わないが)両方向とも別段ソウ違いはないと考える趣もある。・・・要は語り口の相違はあっても、映画作品という枠としては決して別次元では無いという事なのだが・・・ 確かにミュージカル作品は見た目が華やかで、派手目な印象なモノが多いのは明かな訳なのだが、扱っている題材&テーマとしては(*唐突にこう書くと意外と思われるのかも知れんが)極々シリアスな、アプローチとして硬派な佇まいのケースが目に付くのであって、ソノ辺はシッカリ、よ~~~く内容を勘案、要するに “もっと中身に” 特化し吟味してみる必要はあるんじゃないのか?と。 よくミュージカルを称して歌ったり、踊ったりだののジャンルと、まるで茶化しているかの如く評する論調を目にするのだが、其れはすなわち、正直な処 “ミュージカル映画の鑑賞方法を一から理解していない” と云わざるを得ないと。 其の歌ったり、踊ったりという表現は文学で顕す領域の云わば身体を遣った『文体』であり、其処に歌詞の解釈による歌唱の抑揚&ダンスとしての(一種)奥深い芸の領域を見い出さなければいけないと思うのだ。 今年テーマの社会派ドラマ作品群にしても、ある種の社会批評や事件的な要素ばかりを追って行くのではなく、俳優の台詞回し、場面転換、間(ま)、劇伴 etc etc ... そういった幾多のセンテンスに対し演劇としてのアート要素を見い出せなければ、其れはチョット寂しい映画鑑賞法なのであってネ。もう少し過去のミュージカル作品、社会派なドラマ作品に対し(同等に)真摯に向き合ってもイイのでは???・・・と、こういった映画賞を催しておると、(実際には極一部の声なのかも知れないが)世間の風潮に薄淋しく感じる時もありまして。 時流の小説や、名作と永らく語り継がれる往年の文学を読み解くのと同様、映画も日頃から鑑賞していないと読解力が鍛えられないと思うので、本賞の様に新旧織り交ぜた形態というのは(主にビギナーに対しては鍛練の場としても?)悪くない賞形式だとは思っています。 何せ現在年2回の開催、更に今年から別動隊で『日本映画コンドル賞』という日本映画に特化した祭典もスタートさせたのだから、何れも此れからなのだと。 ☆ ≪2024.12.12 (木)≫ 此処からはクリスマス動画・攻勢となりますが、先陣は12クリスマス映画&音楽動画を集めてまいりました。↓ 注目処はラストから2番目の動画=コールドプレイ (Coldplay) による新曲『All My Love ♪』で、MVに出演されているご老体の方はディック・ヴァン・ダイク (Dick Van Dyke) という映画「メリー・ポピンズ」(1964) や「チキ・チキ・バン・バン」(1968)、「ナイトミュージアム」(2006) といったファンタジー&ミュージカルに出演した往年の映画俳優&声優でして、実はヴァン・ダイクさんは明日12月13日が誕生日なんだソウで、何と~99歳におなりに成るんだとか。 御家族に囲まれている様子&過去の映画出演時の写真が連続して映し出される感動的な内容で、イヤ~~~初見の際、本当にイイ動画を観させて頂いたという感じでしたが。(画面サイズもビスタサイズ方式でなく、あえて昔というか初期の劇場用・映画の画面サイズにしたりと、ヴァン・ダイク全盛期の頃の映画界に+して、ハリウッド黄金期と云われる往年の映画界全体をオマージュしている面もあるのだろうが・・・拘り抜いてMVを制作しているのが窺える。(本動画は出来たらスマホだけではなく、少し大き目のデスクトップ型PCか、其れ以上の画面サイズでも観てほしいケドも(汗)) 2018年に公開された「メリー・ポピンズ」の続編=「メリー・ポピンズ リターンズ」でも重要な役で好演していたし、98歳で現役というのは動画を観ているだけで有難いというか、ハリウッドの俳優って先に触れたジェーン・フォンダ、イーストウッドといい、大分ご高齢でも皆さん(映画の魔法に掛かったの如く?)お元気な印象が強いよなぁ。 ☆ 此処からはクリスマス世界一周の旅ですが、先ずは恒例アメリカ・NYから。いつもはラジオシティ・ミュージックホール手前から歩いている動画で始まって、ロックフェラーセンターでのアイススケート・リンク&クリスマス・ツリーに行く流れが多かったと記憶しておる訳なのだが、今年はクリスマス世界散策コーナー(?)冒頭からいきなりアイススケート・リンク&クリスマス・ツリーから始めてみました。(*今回の方がイイのか?恒例のパターンの方が好ましいのか?見ている側の判断は分かれるだろうが) ☆ ↓ 1段目はフランスのコルマール(フランス東部)。現在はフランス領だが、ドイツ領になったりフランス領になったりを繰返した、仏独の文化が混在する地域な為、クリスマスは両文化共通の最も大事なイベント(の一つ)であるという事らしい。 2段目はイタリア・フィレンツェ(イタリア中部)言わずと知れた芸術の都。意外にも日本の岐阜市がフィレンツェ市と姉妹都市になっており、他にも京都市、アメリカのフィラデルフィア、ギリシャのアテネ、ドイツのドレスデン、フランスのランス、ウクライナのキーウ、イスラエルのナザレ etc と、世界中からラブコールの絶えない都市。 3段目はドイツのバーデン=バーデン。本動画には一切関連の情報が入って来ないのだが『バーデン (Baden)』とはズバリ『入浴する』という意味で、ヨーロッパ有数の温泉地として有名な土地柄である。只、動画内で他のドイツ文化らしい情報で溢れており、土産の露店に並ぶ工芸品なども(欧州の中にあって)一種異彩を放っている感がある。 ☆ ↓ はイギリスの首都ロンドン。今年は先に “露店の在るクリスマスの情景” を ↑ で散々遣ったので(何せ普段はココで扱わなかったNYでのクリスマス・マーケットの模様も登場させた)此のロンドンの2動画では街中のイルミネーションと、建築物のライティング、大型ディスプレイ etc という、ロンドンという街全体をテーマとした “英光の演出” ~という具合にして纏めましたが・・・日頃のロンドンの風格ある街並みの眺望の方が・・・という方も勿論おられるとは思うが(苦笑)、まぁ、クリスマス・シーズンだけのSPバージョンなので、こういう超~派手派手なロンドンというのも許して頂きたく。 ☆ ≪2024.12.17 (火)≫ 此処からは直接的なクリスマスの話題からは一旦離れまして、別の話題に。 今年のアワードのテーマは社会派作品~という事で前期~後期と通したのですが、それは社会派映画監督の “シドニー・ルメット生誕100周年” という事からの企画であった訳ですが、今年モウ一つ大きい大きい『生誕100周年』が映画界でありまして、其れは映画音楽界の巨匠、ヘンリー・マンシーニ (Henry Mancini) 1924年4月16日(水) 誕生=の生誕100年目・記念の年でもありました。 実は今年は前期をヘンリー・マンシーニ特集、後期をシドニー・ルメット特集(誕生日がマンシーニより1ヶ月あまり遅い1924年6月25日(水)の為)とする案もあったのだが、まぁ、色々な事情が重なりまして見ての通りの形に。 理由はヘンリー・マンシーニ生誕100周年でアワードを形成するとなると(其れは其れで面白かったのかも知れんが)皆様に納得して貰える様にするまで厄介な面が多々あり、チョット今回は遠慮したという次第。 アワードという方向では止めたのだが、ブログ時代にニーノ・ロータやエンニオ・モリコーネ、ミシェル・ルグラン、フランシス・レイ、エリック・セラといったヨーロッパ方面の映画音楽家を特集した際、ハリウッド映画からは唯一ヘンリー・マンシーニも無理矢理(?)参入させていた。・・・その理由はというと、マンシーニ本人がイタリア系であるだけでなく、1967年の「いつも2人で」(アメリカ・イギリス合作)や1970年の「ひまわり」(イタリア・フランス・ソ連・アメリカ合作)、1973年のドキュメンタリー映画「時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日」(独・米合作)、1975年の「ピンクパンサー2」からのピンクパンサーシリーズは英・米合作(1993年の最終作「ピン・パンサーの息子」のみ米・伊合作)、1978年の「料理長殿、ご用心」(米・伊・仏・独合作)、1982年の「ビクター/ビクトリア」(米・英合作)、1988年の「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」(英) etc という具合に、ヨーロッパ映画の劇伴を多く担当していたからなのだが・・・ ↑ リスト筆頭のオードリー・ヘプバーン主演「いつも2人で」の音楽は、当初マンシーニが超多忙だった為に本人から参加を辞退していたらしいのだが、ヘプバーンが電報で『此の映画の音楽はあなた以外には考えられない!!』等々と猛烈に懇願したらしく、(見ての通り)結果・音楽を引き受ける事と成ったのだが・・・(此処からは他の資料、文献では載っていない私め独自の見解ですケド)・・・それまでの仕事とは違いマンシーニは「いつも2人で」で職業的なハリウッド映画の音楽様式をかなぐり捨て・・・と迄は云わないが職業的意識を(やや)放棄し、自身の趣味(?)に走ったと見ている。要するに『好きに遣らせて貰えるのなら』~というのが参加条件で楽曲を提供したのだろうと。 以降「ひまわり」等々、かなりヨーロッパ映画に傾倒していく訳なのだが・・・純然なハリウッド映画で活躍していた時代から、心情的にヨーロッパ方面に開眼していたのは明らかで、マンシーニの大きな映画音楽史における価値はというと、ハリウッド発でヨーロッパ的+王道なハリウッド的メロディの混合を成したという事だったのだとは思う。 (仕事等としてではなく)たまたまプライベートで「いつも2人で」の音楽を聴いていると、色々過去の事を想い返す様で(泣)・・・と、まぁ、ソンナに現状を深刻に考えている訳でもないのだが(苦笑)、それ位にハリウッド映画の音楽の主流とは大分違い、何処かヨーロッパ・テイストで心に染み入り、実に奥が深いのだ。 映画自体がヘプバーン主演作として大転機となった作品であり、彼女のマンシーニに対する絶大な信頼があってこそ生まれた傑作と云えるだろう。 ☆ ≪2024.7.19 (木)≫ (ブログ時代にはもっと詳しく掘り下げたのだが)マンシーニというとTV方面の音楽も多く携わっていて、それはドラマやTV映画だけでなくニュース番組のOP、ドキュメンタリー番組のテーマ etc etc ... 多岐に亘っておって、実はソッチの方も(特集の企画として)面白かったのだが・・・ 只、今回は1コーナーの振り返りというつもりなので、此れ以上遣ってしまうと完全にマンシーニに頁を乗っ取られてしまう(?)事から(動画での紹介に関しては)此処迄で止めておきます。 そんな訳で ↑ で挙げたサントラ動画の内訳を説明していくと・・・ 先ずTV映画シリーズの「刑事コロンボ (Columbo)」(1968~)ですが、今回動画で挙げたのは「新・刑事コロンボ」(1989~2003) の映像&楽曲で日本国内では新旧と分けてタイトルが付けられている。 此の日本で特に人気が高い「刑事コロンボ」のテーマだが、正確に書くならマンシーニが『NBCミステリー・ムービー (NBC (Sunday) Mystery Movie)』(1971~1977) という番組枠用に作曲されたモノで、元々『コロンボのテーマ』というタイトルの楽曲は存在しておらず、此れは日本国内だけの(初放映時の取り違いから発生した)誤りだったのだが・・・ 只、しかし(*又々ココからは他で書かれていない独自解説になるが)『NBCミステリー・ムービー』枠における第1回放映作品がリチャード・アーヴィング監督による「刑事コロンボ/殺人処方箋 (Prescription: Murder)」であり、本作は実の処元々の発端が劇場用作品として企画・制作されており(*現にヨーロッパや日本の一部地域では劇場公開)完成後、北米においては何らかの事情でTV作品として初公開する羽目になったのであって、明らかに『NBCミステリー・ムービー』という番組は「殺人処方箋」を放映する為に築かれた(劇場向けに予算を掛けた作品だっただけに、単独のTVムービーとしては勿体無いとの判断で企画された?)SP枠だったのだと考えると、此の楽曲が『コロンボのテーマ』と称しても 《当たらずも遠からず》 という印象も無くはない。 因みに「殺人処方箋」の劇伴は映画「卒業」(1967) や「コンドル」(1975)、「名探偵登場」(1976)、「天国から来たチャンピオン」(1978)、「チャンプ」(1979)、「トッツィー」(1982)、「グーニーズ」(1985) etc etc ... を手掛け、後に「ミラグロ/奇跡の地」(1988) の作曲でオスカーをも獲得している映画音楽の名匠=デイヴ・グルーシン (Dave Grusin) が起用されており、当時のユニバーサル首脳陣の『NBCミステリー・ムービー』に掛けた力の入れ様が窺える。 ・・・であるから(他では全くといってイイ程語られないが)本来なら『刑事コロンボのテーマ』と称するのなら、元祖という意味合いもある「殺人処方箋」OPで流れた此のデイヴ・グルーシン作曲の『Columbo: Prescription Murder: Main Title ♪』が該当するのだろうが・・・しかし、マンシーニの其れと聴き比べると正直な処『・・・』となるので(別にグルーシンの曲も悪くない感じではあるのだが)、其処は 《ピーター・フォークの》 というより小池朝雄 等々による吹替え版・コロンボ像に馴染みのある日本では、その他色々な意味合いで別ニュアンスの日本の独自路線が優先されており、今の流れになっているのかナ?と。 ☆ 次に・・・マンシーニが手掛けた数あるTVドラマの中でも外せないのが「ピーターガン (Peter Gunn)」(1958~1961) で、マンシーニとは後に多くの映画でもタッグを組んだブレイク・エドワーズが原案と制作を担当しており、映画史上稀に見る名コンビが生まれたTVシリーズ(1話30分、全114話)だった。 此の時代のヘンリー・マンシーニ・オーケストラ(Henry Mancini Orchestra)には映画音楽界の大巨匠=ジョン・ウィリアムズ (John Williams) がピアニストとして参加していまして(一時専属の楽団員の時期もあってか?)後の自身が指揮したサントラCDやコンサートで、マンシーニの楽曲を入れて来るのはソノ為なのだろう。 ・・・ここから下は劇場用映画の動画となりまして、「ハタリ! (Hatari!)」(1961)、「酒とバラの日々 (Days of Wine and Roses)」(1962)、「シャレード (Charade)」(1963)、「ピンクパンサー:シリーズ (The Pink Panther: Series)」(1963~)、「暗闇でドッキリ (A Shot in the Dark)」(1964)、「グレートレース (The Great Race)」(1965)、「アラベスク (Arabesque)」(1966)、「いつも2人で (Two for the Road)」(1967)、「暗くなるまで待って (Wait Until Dark)」(1967)、「パーティ (The Party)」(1968)、「ナタリーの朝 (Me, Natalie)」(1969)、「暁の出撃 (Darling Lili)」(1970)、「ひまわり (I Girasoli)」(1970)、「大陸横断超特急 (Silver Streak)」(1976)、「料理長殿、ご用心 (Who Is Killing the Great Chefs of Europe?)」(1978)、「ビクター/ビクトリア (Victor/Victoria)」(1982)、「ガラスの動物園 (The Glass Menagerie)」(1987)、「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険 (Without a Clue)」(1988) ・・・ 今回 ↑ でマンシーニ映画音楽を代表する動画を20挙げたのだが、『あの作品とあの作品とあの作品が抜けてるじゃないかい!』~とファンの方ならお怒りな面もあるかと。それだけマンシーニ音楽は名曲が多いので、もし良かったら後は各人で個人的に探してみて下さい。 ・・・まぁ、しかし、やはりクリスマス目前なので、マンシーニは1985年のヤノット・シュワルツ(現ジュノー・シュウォーク)監督作「サンタクロース (Santa Claus: The Movie)」の作曲も担当しているので挙げようと思った瞬間もあったのだが・・・何となく気乗りせず結局止めた。 先にヨーロッパとマンシーニの関係にも触れたが、其の方向で書くなら此の映画「サンタクロース」はイギリス・アメリカ・オランダ合作であり、マンシーニが参加した作品の中では最大の予算を掛けた超大作だったのだが・・・他にも後年SF大作やアニメ映画の音楽も手掛けてはいるのだけれども、見ての通り全盛期が凄過ぎたせいもあって此れ以上続けると蛇足になる恐れもあり、『ここまで!』という事にしたいと。 ☆ ・・・と書いておいて(動画解説の最後は)やはり1961年の「ティファニーで朝食を (Breakfast at Tiffany's)」で締めたいと思うのだが・・・↓ 元々本作の企画段階で主演はマリリン・モンローで進んでいたらしく、原作者のトルーマン・カポーティもゾッコンに『ホリー・ゴライトリー役は是非モンローで!』と推していたし、モンロー自身も制作に入る直前までホリー役を演じる事に熱意を持っていたという事らしい。 しかし急転直下ヘプバーンに白羽の矢が立ったのは、一にも二にも脚本を映画向けに練り直した結果であり、制作陣の方で「ティファニーで朝食を」はどうしても『主演は上品なイメージのあるヘプバーンにしたい』~という針路に成った様で、実は企画が進んでいく過程で原作小説と映画では大分ホリー役の立ち位置、イメージが異なっていったのだ。 ヘプバーンの方はというとパラマウントからホリー役を打診された際、当初全く相手にせず断っていたらしいのだが、第?稿かの脚本を渡されたオードリーは、原作から脚色された箇所の機微を上手く読み取り『此の脚本ならマリリンでなく私が演じた方が・・・』と最終的に納得し引き受けたんだソウだ(此の辺のヘプバーンの勘と洞察力は流石だと思うが)。 何しろ当初の監督候補はジョン・フランケンハイマーで(*往年の映画ファンなら吹き出すか唖然とする処)そのまんまモンロー主演で制作が進んでいたら、トンデモナイ事になっていた・・・イヤ、逆にそのVer.を観てみたい気もするケドも(苦笑)と、ソ~ユ~無責任な発言をWeb上でやったら本当は✖。(つづく) ・・・と、だからといって決してモンローが悪いと云っている訳では無いのだが、(拘る様だが “小説版” ではなく)完成した映画版「ティファニーで朝食を」を観てしまうと、ヘプバーン以外では考えられない程のハマり役となっており、それは理屈がドウコウという事などではなく、元々 《ホリー役はヘプバーンが演じる運命だった???》 と、ソンナ映画の魔法を感じさせるかの如きキャスティング(先に触れた企画段階からの経緯も含め)であり、ある種映画史上稀の奇跡的な成功だったのだろうと。 ・・・又一方で、先に触れた様にモンロー推しだった原作者:カポーティも(企画段階で)同じ様な事を発言していた様で・・・『マリリン・モンローはあれだけセクシーなのに純真で、正にホリー・ゴライトリーを演じるために地上に遣わされたのだ』・・・~なんて具合いに語っており、あたかも天空の女神対決を地上で行なった位の迫力あるVS.が、前哨戦で行われた後の映画であった事を考えると、其の神々しさの余韻は(此の裏話を知らずとも)スクリーン越しに嫌でも伝わるモノなのかも知れないけどネ。 マンシーニが本作に合流したのはヘプバーンが主役に決まった後で、当初制作陣はマンシーニに対しBGM(バック・グラウンド・ミュージック)に徹する事を望んだのだが、マンシーニは本作に対し独自のアイディアを持ち合わせており、主題歌としても使えると『Moon River ♪』(当初曲名は『Blue River ♪』だった)を監督のブレイク・エドワーズに提案。・・・其の結果は皆が御存知の通り。 映画史に燦然と輝く名曲『Moon River ♪』は夢心地なメロディ&フレーズで溢れており、マンシーニがヘプバーンに送ったプレゼントの様でもあった。ヘプバーン自身もギター片手に(何処にでもある様な)非常階段で唄う此のシーンが(自らの主演作で)最も好きらしく、劇中OPとEDでも『Moon River ♪』のインストゥルメンタルが流れるので、今観直すと映画全体がかなりマンシーニ主導で彩られている印象が残る。 (映画界としては駆け出しの)マンシーニに飛躍の機会を与えた制作陣も、ホント・相~~当~~に偉い!というか、此の様に幾つもの幸運、ミラクルが重なり生まれたのが他でも無いロマンティック・コメディである本作・・・という訳です。 ☆ ≪2024.12.23 (月)≫ ↓ は今年10月12日(土)発表となった2024 (前期) ウェブアワード受賞作・全てのコラージュで、画像はクリックするとサイズが拡大する様になっていますので、宜しければ試してみて下さい。 先に書いた通り今年はシドニー・ルメット生誕100周年という事で前期・後期と社会派作品を表彰するという事になったのですが、前期は同じ社会派でもフィクション方向の作品で纏めていまして、ルメット本人の監督作品も「十二人の怒れる男」(1957) と「未知への飛行」(1964)、「ネットワーク」(1976) と3本も候補に挙がっており、見事「十二人の怒れる男」がグランプリを獲得。 ウチの場合、Web上の映画賞といってもグランプリに関しては(かなり)ガチ勝負の処がありまして、今回ルメット杯という冠での表彰であっても、ポイントの総数が高く無ければ(少なくとも)上位には入れないのだが、「十二人の怒れる男」の場合は旧作のモノクロ作品+舞台も陪審員が審議している、ほぼ一室だけの密室劇という形式であるにも関わらず、他を引き離し最高賞のグランプリを獲得しておるので、これは正真正銘、時代を超えても評価が揺るがない社会派における名画中の名画・・・と断言してしまって構わないだろうと。 ビギナーでない映画ファンなら勿論・御存知と思うのだが、「十二人の怒れる男」主演のヘンリー・フォンダ (Henry Fonda) は ↑ 記事上部で触れたジェーン・フォンダの実の御父上で、生前は父娘で喧嘩ばっかりしていたというエピソードがかなり有名だが、本アワードで親子仲良く同時受賞する形に成りまして(*別に此方で意識して引き合わせた訳では無いのだが)此の件も偶然とはいえ、時がかなり経った後に重なった一種の因縁(?)という気もしており、非常に良い表彰の形に成り良かったんじゃないのかナ?と(これも本映画賞の形式でしか出来ない、新旧作における幸福な交差点でありプラットフォームという事で)。 ☆ 他の作品の話題を挙げるとすれば・・・直前までモウ1本のグランプリはオリバー・ストーン監督の「ウォール街」(1987) を選出する事で(ほぼ)決定していたのだが、色々な事情で無しになった。替わりにと云っては何だが、同作主演のマイケル・ダグラスが主演男優賞を受賞したのだが・・・ マイケル・ダグラスは今回のアワードにおける陰の立役者的ポジションで、ジェーン・フォンダが主演女優賞を受賞した「チャイナ・シンドローム」(1979) では助演で出演している傍ら、プロデューサー業も兼ねているという大変な活躍ぶりで。 (今回の本賞とは無関係だが)ダグラスはプロデューサーとしても他に2本社会派作品(「カッコーの巣の上で」(1975)、「レインメーカー」(1997))を手掛けているが・・・何もソッチの硬派な方向オンリーという訳では無くて、SFファンタジーやホラー、アクション、コメディといった色々なエンタメ・ジャンルに万遍なく興味があるらしく、特に「フラットライナーズ」は同じ原作で1990年と2017年の2度も映画化しているので、よっぽど好きな題材なのだろうケド。・・・社会活動家でもあり大した御方です。 ☆ ルメット作品が3本も候補になる一方で(当然の事ながら)落選した惜しい、あと一歩だった作品が何本かありまして、このスペースを借りて其の中の1本だけ書こうと思うのだが・・・ 実はトニー・スコット監督の「クリムゾン・タイド」(1995) は個人的に是非候補に入れたいと画策した(?)のだが、どうしても入れられないと却下されてしまいまして(苦笑)・・・ 「クリムゾン・タイド」落選の理由はというと色々あるのだが、今回は核戦争を題材とした作品が既に2本(「未知への飛行」と「博士の異常な愛情」)も入っていたから・・・というのが大きく、更に核問題を扱った「チャイナ・シンドローム」、それから小型ではあるが核兵器使用シーンが劇中2度も登場する「アウトブレイク」、米ソ核兵器廃絶がテーマの「サイレント・ボイス/愛を虹にのせて」を入れると、中々に『核問題だらけ』(苦笑)~という景色になってしまう為、審査員側の方から『それは流石に不味い』という事になったのだが。 しかし、社会派をテーマに映画祭を催すのなら、事実世界はソウイウ限界点の状態なのだから、18本中6本(全体の1/3)ぐらい『核問題』提起で構わないのでは???と、かなり頑張ったのだが、それでも駄目で・・・ まぁ、トニー・スコット監督作としては「エネミー・オブ・アメリカ」(1998) が候補に入っており(脚本賞を受賞)其方を立てる形で、今回「クリムゾン・タイド」には泣いて貰う形になったのだが・・・ ・・・という事ではあったのが、今年2024年10月11日(金) (何と!奇遇にも第20回ウェブアワード開催の前日)ノーベル平和賞に『日本被団協 (Japan Confederation of A- and H-Bomb Sufferers Organizations)』が選ばれた事が発表されたのだが(授賞式自体は日本時間で今月の10日(火)に行われた)・・・当アワードでは(図らずも)先んじて核問題を扱った作品を ↑ の通り5作ノミネートさせていたので(こんな偶然あるのかネ?)、出来たら後モウ1本、駄目押しで「クリムゾン・タイド」も入れておきたかった・・・と。 ☆ ≪2024.12.24 (火)≫ 本日はクリスマス・イヴという事で記事を本題に戻しますが・・・ 先ずは台湾・台北の動画から。↓ この頃になって思うのだが『台湾って随分クリスマスに熱心だなぁ』・・・~って。台湾は元々其れ程クリスマスを祝う習慣が無かったソウで(台湾人にとって此の時期はクリスマスより春節を祝うのが常識だった)此の最近の盛り上がりはドウモ欧米に倣って国や企業が音頭を取っている、云わば人工的なクリスマスという一面も垣間見える訳だが、実は他のクリスマスを祝うアジアの国々とは異なり、台湾版クリスマスは期間が異様に長いのだ・・・11月中旬から始まり、正月を過ぎても、2月を過ぎても延々とイルミネーション、クリスマス・ツリーが片付けられず輝き続けるという、台湾独自のクリスマス路線を歩んでいる。(*実施期間としてはフランスと同等か、其れ以上らしい) 只、しかし、台湾人にとってクリスマス自体を祝うというのは、大いに盛り上がった今と成っても(庶民側からしてみれば)其れ程『重要な行事ではない』という声をよく聴くので、何とも不思議な図式と云わざるを得ないが。・・・まぁ、動画を見る限りは、皆さん楽しんでいる様には見えますケド。 ↓ 動画はタイのバンコク、シンガポール(シンガポールに首都は無し)のクリスマス。 ☆ ≪2024.12.25 (水)≫ 本日はクリスマス本番という事でメリークリスマス!。 因みに本頁では ↑ 大タイトル下でも少し大きな表示で『メリークリスマス (Merry Christmas)』と出ていますが、コッチの方が当日に書いていますので本物です。 毎年クリスマスの期間は仕事で追い捲れていて(此処の記事を書いているという事もあるし)バタバタしている事ばかりなのだが、今年はクリスマス期間の最中にプライベートで良い事もありまして、中々良い年の締め括りに成りソウで(まだ少しあるので分かりませんが)嬉しい限りなのですが。 さてさて・・・次のクリスマス動画ですが ↓の1段目はオーストリア・ザルツブルグ。2段目はチェコ・プラハ。3段目はベルギー・ブリュッセルです・・・其々の解説は追って動画下に書きます。 1段目のオーストリア・ザルツブルグは本サイトでお馴染みのロバート・ワイズ監督作「サウンド・オブ・ミュージック」(1965) の舞台となった処でして、こうして『年越しクリスマス』のツアー動画として紹介するのは(記憶では)初だったかと。 ブログ時代には「サウンド・オブ・~」映画劇中のザルツブルグには、馬をモチーフとした絵画、彫像、劇場 etc が多数登場すると解説した記憶があるのだが・・・ クリスマス・マーケットの土産にも “お馬さん” に関する商品がある程度混ぜっているのかナ?と、目を凝らして動画内を探したのだが・・・動物関連ではトナカイ、犬、豚、羊、ハゲワシ、フクロウ、猫、キリン、像、鳥、ライオン、熊、アルパカ、レッサーパンダ、猿、ペンギン、ロバ、コアラ、兎、イルカ(シャチ?)、鼠、ハリネズミ、鹿、蝶・・・の商品は視認出来たのだが、肝心の馬関連商品はてんで見当たらず(苦笑)、これは扱っていないな!と諦めかけていたら、ぬいぐるみ屋の露店で奥にある棚の上に一体だけ “お馬さん” が鎮座しておるのが一瞬だけ映っていた(19:12)のと、終わり近くになってやっと荷台を馬が引っ張っている小さい置物(42:20)&(42:50)&馬と思われる木の置物(43:05)&揺り木馬(46:55)が本当に瞬時辛うじて見られただけで、他は全く無し・・・要するに目立った場所には置かれていないし、扱っていない露店が殆どだったのだ。 ☆ ブログ時代のウチの解説に目を通さずとも、映画「サウンド・オブ・~」を観れば『馬は』ザルツブルグのシンボルと解るので、クリスマス・マーケットで馬関連商品を避けているかの如き様相は(日本人にとっては特に)かなり解らない、理解不能な処がある筈。 (此の辺りは解り易く解説する必要があって)此れがもし日本の何々祭りだったならば、恐らく馬を形どった『馬饅頭』とか、今時なら『馬トレーディングカード』『馬肉フードファイト』『等身大・馬ガンダム』等々、兎に角・馬を前面に押し出した商品(マネー)展開を “ふるさと創生” “地域活性化” とかみたいなフレーズに包み込んで遣るのだろうケドも、ザルツブルクの場合根本から其の方向に立っていないのは一目瞭然で。 恐らくザルツブルグの人々にとって馬は其れ程迄に神聖な存在であり(其れが良いかドウか?の判断は読んでいる方にお任せするが)、間違っても『馬饅頭』とかにして売ってはイケナイ?!(苦笑)と、(クリスマス・マーケットで馬関連商品が見当たらないのは)逆に馬という存在を最大限に持ち上げているからなんじゃなかろうか?。・・・という事でして。 ・・・それしてもフクロウをモチーフにした商品がやたらと多い。此れに関してはザルツブルグというよりは、オーストリア人全体の象徴的な鳥という事でもあるらしい。オーストリアワインのラベルには正にフクロウが描かれており、其のフクロウの意味合いはというと古代から知恵、静けさ、不変性の象徴であり、目に見えるものを超えた隠された世界を開いてくれるモノ・・・という事で。 ギリシャにおいてもフクロウは、ギリシャ神話の大昔から知性・学問・芸術・戦術などを司る女神アテナが従者として肩に乗せている処から『森の賢者』と称されており、(ザルツブルグにとっての馬ほどでは無いにしても)特別な存在なのは間違いない。 ☆ ≪2024.12.27 (金)≫ 申し訳ない、本日も追記をしようと準備していたのだが、急用が出来てしまい、本頁の残りの追記は年内あと1回出来るか?ドウか?になってしまった。 基本的にココのサイトは25日のクリスマス当日が過ぎても、クリスマス期間として年を越しても其のモードで続けるのですが(*年が明けたら正月も其の中で祝います)、此の頁においてはあと少しという事で。 明日28日(土)PM8:00台からは第21回・ウェブアワードの開催という事で、是非 ↓ の頁をチェックして頂ければと。(つづく) https://www.mmjp.or.jp/gigas/frontier/movie-award2024b ☆ ≪2024.12.28 (土)≫ 本日PM8:00に第21回・映画ウェブアワード開催という事で ↑ URLから御覧になられたならば驚かれた(?)方が多いと思うのだが・・・今回初の試みで御覧の方式にしてみました。 昨年からアワード後期は歳末に開催する事と成ったのですが、只、此の時期だと田舎に里帰りとか、海外旅行に出かける方 etc etc ... と忙しい方が多い為、本頁の『年越しクリスマス』と同じく、思い切って 《映画祭も年を跨いでしまおう!》 ・・・~という事に成りまして。 此の方式なら多くの方が万遍なく参加出来るのでは???という(恐らく史上初の試みで)。残りの各賞&最高賞のグランプリもあと1本は2025年の新年明け ⇒ 少し経ってから発表するので、気が向いた時に ↑ 開催頁に目を通して頂ければ幸いです。 ☆ ≪2024.12.29 (日)≫ 実は 《映画祭で年を跨ぐ》 ・・・というのは(あまり目立たない感じではあったのだろうが)昨年~今年に掛けても実行しておって、2023年の後期アワードではコンペティション部門の表彰は2023年の12月28日(木)にしまして、アワード内アワードで表彰したミュージカル・アニメ部門の表彰は翌2024年3月22日(金)に第一陣のノミネート5作品を発表 ⇒ 5月7日(火)に受賞作全てを表彰・・・と成ったので、昨年は後期だけで(コンペティション部門のノミネート発表から数えると)実に半年以上の時間を費やした計算に(汗)。 第18&19回アワードは “ジュディ・ガーランド生誕100周年” 記念のミュージカル映画祭という事で過去最大の規模になり、(年を跨いだだけでなく)費用も手間も随分掛けました。 ☆ ≪2024.12.30 (月)≫ 今年もいよいよ押し迫ってまいりましたが・・・皆様風邪などには掛からずに元気にお過ごしでしょうか。 今年は夏が一段と暑く&長かったせいもあって、例年より冬がチョット寒い感じもするのですが・・・此れは完全に気のせいかと!(苦笑)。 実は私めは夏生まれでして(普通なら夏は得意な筈なのだろうが)夏よりも冬・・・まぁ、強いて云えば一番好きなのは秋、春の中間の季節を好んでいまして。昨今の秋と春が極端に短くなる(『四季』ならぬ)『二季化』の現象には大変心を痛めておって。 日本は見ての通り横長では無く縦長で、四季折々の風情を楽しめるのが一番の長所だったと思ってはいたのですが、(何も日本国に限った事では無いとは思うのだが)何か一番大事な事を忘れ呆け(*造語)て、かなり誤った方向に向かっているとしか思えないのが、今現在の(世情を見渡しての)正直な感慨であり・・・ 記事最後には例年通り『良いお年を』で締めたい処なのだが、明日其のフレーズで締めてイイ物かドウか???。今考えています。 ☆ ≪2024.12.30 (月) (2)≫ ・・・で、本日も ↑ ≪2024.12.27 (金) 追記≫ で書いた『急用』の手伝いをして来たのだが・・・此の年末のタイミングで!?と常識的に誰もが思うんじゃないかと。 先に書いた通り明日31日(火)も追記を書きに来て、本日最後の御挨拶をさせて頂こうと思っているのですが、もしかしたら・・・という事もあるので、新年明けてからの記事URL ↓ を此処で書いておきます。 https://www.mmjp.or.jp/gigas/tokyo-real/2025AWARDS-TOSHIKOSHI-CHRISTMAS 新年明けてからの記事、当サイトの全更新は2025年1月1日(水)AM0:00台にスタートしますので、宜しければ覗きに来て下さい。 ☆ ≪2024.12.31 (月)≫ 先日書いた通り2025年1月1日(水)AM0:00台に、お知らせしたURLで続きを載せますので・・・ イヤイヤ、12月は師走ともいいますが、今年の師走は過去一番大変だった気が。(モウ駄目だと思った瞬間が2度位あった)昨日も書いたのだが、最近世間では風邪が流行っているソウなので(道を歩いていると、やたらと咳をしている人が目立つ)ホント気を付けて下さいネ。 人間体調さえ万全なら、超忙しくても合間を縫って(此の頁を見て貰えれば解ると思うが)何とか12月1日から始まり、クリスマス ⇒ 年末の大晦日まで1ヶ月間記事を載せる事(画像の作成 etc を含め)が出来るので。 現在PM9:50。本頁は此処で終了。よいお年を。(つづく) |
『映画・アニメーション データファイル』 TOPはコチラから
- Movie & Animaton - Data File TOP -
『東京リアル・モデル探訪』 TOPはコチラから
- Exploring Tokyo Real Models TOP -
awards@tokyo.email.ne.jp
****
Copyright c 1999 - Air Online Comics JG “東京リアルモデル探訪” Exploring Tokyo Real Models. All rights reserved.