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2023 映画・アニメーション グランプリ & 各賞 発表
映画・アニメーション データファイル主催のムービーアワード、2023前期グランプリ&各賞が2023年5月10日迄の集計により、5月27日発表となりました。 今回は「歴代ミュージカル映画」「ジュディ・ガーランド生誕100周年記念」をテーマに選出。詳しくは本賞頁をご覧下さい。
*[ 本年度グランプリ & 各賞 ]* *[ 賞の主旨・概要 ]* *[ 2023年度後期テーマの投票受付中 ]*




★ 映画・アニメーション ウェブアワードBBS ★





◍ ミュージカル映画祭 2023 ◍

- 2023 Musicaly Film Festival -



本日は2023年11月30日(木)。今年も当サイトでは毎年歳末恒例 ⇒ 『年越しクリスマス』の時期がやって来ましたが、昨年から仕様が大分変わりまして『映画・アニメーション ウェブアワード』と連動し、今年発表したアワード受賞作の解説、話題を絡めての記事内容と成っています。

基本は従来の『年越しクリスマス』=(ブログ時代の中期から続けて来た)西洋式にクリスマスの延長線で新年(正月)をも祝う、和洋折衷で粋な催しのままなので・・・只、当サイトは紛れもなく “映画サイト” としての針路が主なので、昨年夏には長年続けて来たブログ頁(一旦の)終了に伴い、其の主要な要素の趣旨を+して強めた・・・と、皆様にはソウ考えて貰いたく。

先ずは今年のクリスマス・カードを5枚作ってありますので、取り急ぎ記事冒頭で貼っておきます。↓




No.1



No.2


No.


No.


No.5




前半2枚のカードはアワード受賞&ノミネート作品から&後半3枚は今年8月24日(木)からスタートした新企画=『東京リアル・モデル探訪』から抽出した題材になります。

記事本文は12月に入ってから順次進めて行きますので、ドウゾ(今年も)宜しくお願い致します。



≪2023.12.2 (土)≫

12月からのクリスマス・カードと、新年の年賀状も同じくなのですが、ウチは此処関連で運営しているサイト上のUPのみでしか出していないので(随分前から紙ベースの印刷仕様は完全に止めてしまった)、もし他で見かけたら全てフェイクだと思って貰って構わないかと。(*因みに、拙者はWeb上では当サイト上でしか記事を書いたり、発言をしておらんので、他のツィート等々で似た様な内容のモノを見掛けても、恐らく全く無関係の方が載せているのだろうと考えて頂きたく)

ソウソウ、過去の此処で出したクリスマス・カード、年賀状ともに文字&数字を記入する事や、余計なデコレーションもして来なかった記憶があるのだが・・・此れは各人で『後は自由闊達に書き入れ&飾り付けを』~という事でして、ウチとしての基本は皆が作るクリスマス・カード、年賀状の “下地” に徹している訳なんですね。
カードをあげる人によっても多少デザインは変えたい筈なので、出来るだけ邪魔にならない範囲のデザイン構成にしています。

2024年は辰年という事もあり、『東京リアルモデル探訪』で1954年制作の「初代ゴジラ」を記事にしていた流れもあって、『今度の年末~新年向けにはゴジラをテーマにカードを作るか』~という様な大まかな企画は此方で立てますが、根本的には『お客さんによる手作りの余地が重要』という、そういう奥深い(?)趣旨の(大きい意味合いにおいては)カードはカードでも、非商いの方向の(ネット空間だから可能な?)庶民派文化的なカード企画と考えています。



・・・で、此処からが本記事の本文なのですが・・・総合TOPの最上部コーナーで連載している『名画座ファイル』の話から始めます!。

2023年最後となる12月の名画座ファイルはハーバート・ロス監督、ケヴィン・ベーコン主演の青春ダンス&音楽映画=「フットルース」です。中には2011年のリメイク版に馴染みのある方もいるとは思いますが、今回はオリジナルの1984年版をピックアップしました。

此の「フットルース」はというと、今年の前期・ウェブアワードのコンペティション部門でシッカリとノミネートされておったのですが、(結果は)残念ながら大きい賞は獲得出来ませんでした。・・・只、意外に思われるのかも知れんが(個人的には)大変好きな作品でありまして、私めとしては『ジュディ・ガーランド生誕100~101周年』で催している(最中の)当サイトで、年末の最後の最後の人気企画=『名画座ファイル』枠内でスポットライトを当ててあげたい気持ちになりまして(^^;)。

1984年版の「フットルース」は(確かに)過去何かの大きい賞、何処かで大々的に表彰されたという事では『???』で、もしかしたら、此処のウェブアワードで候補に挙げた事自体が世間で『???』になっているのかも。
・・・しかしながら、ウチとしては「フットルース」という作品を今の時期、もう一度(是非)振り返ってみて貰いたい・・・と思っていまして、ハーバート・ロス監督は当時、此の青春映画に “尋常で無い” 演出力を注いだと思っていまして、寧ろ今観直した方が其の意図が解り易い。

映画自体は公開時に大ヒットしたのだが、賞レースでは強いライバルが犇めく年であった為、目立たない状況ではあったのだ。しかし物語の内容面は決して悪くなく、逆に優れており・・・まぁ、完全に未見の方も(今となっては)多いと思うので、↓ の名画座ファイルをチェックして貰って、良かったら大元の作品自体をレンタルや動画配信 etc で観てみて下さい。


https://www.mmjp.or.jp/gigas/movie/pocket23



此処からは毎年歳末恒例『世界のクリスマス情景』~という事で、世界の歳末&クリスマス・シーズンという括りで、グルっと動画で地球を一周する旅に出たいと思います。

先ずはアメリカ (United States) NYからで、最先頭の動画はブルックリンの『ダイカーハイツ (Dyker Heights)』周辺一帯のイルミネーションの模様。
今やNY観光の目玉の一つにもなっているソウなのですが、ディズニーとか企業がスポンサーになっているクリスマス・イベント・・・という訳では全く無く、全て各個人・個人の御自宅で行なっているイルミネーションという事で、お隣さん同士で競って飾り付けをしていたら『こんなにも大々的な光の祭典 (フェスティバル)』と成っちゃった・・・という、アメリカらしいというか、クリスマスについて色々と考えさせられる動画。↓




↑ 2段目は(何か毎年此処で遣っている様な感じですが)ラジオシティ・ミュージックホールからの、ロックフェラー・センター(NY市ミッドタウン・マンハッタンの5番街~6番街にあるビルを含む複数の建築物から成る複合施設)辺りを歩く動画。

クリスマス・シーズンと成ると、どうしても此処の動画を入れないと(ドウモ)寂しくなる気持ちがありまして。



PS:次の追記は12月12日(火)です。



≪2023.12.12 (火)≫


↓ はフランス (France) のクリスマス。





↓ はイギリス (United Kingdom) のクリスマス。





↓ はドイツ (Germany) のクリスマス。



↓ はスイス (Switzerland) のクリスマス。



↓ は台湾 (Taiwan) のクリスマス。



本日は動画を選ぶので時間が掛かってしまい、解説 etc が疎かになっていますが・・・イタリアはやや自粛ムードなのか?他国よりクリスマスのムードが控え目なので外しましたが、まぁ、まだクリスマス本番まで10日以上あるし(*これ等の動画の中には一週間前のモノもある)恐らく此れからクリスマス当日~新年にはもっと盛り上がって来ると思われますが。

何といっても年に一回きりのクリスマス ⇒ 年越しのイベントなのであり、条件として各国、個々人で可能である状態ならば、祝うのは(当処として)推奨する立場ではありますが・・・
まだまだ良クリスマス動画を探し切れていないのかも知れんので、モウ少し探索を続けたいと思います。



↓ はオーストリア (Austria) のクリスマス。



↓ はノルウェー (Norway) のクリスマス。



↓ はスェーデン (Sweden) のクリスマス。



↓ はスペイン (Spain) のクリスマス。



↓ はベルギー (Belgium) のクリスマス。



↓ はイタリア (Italy) のクリスマス。



以上12ヶ国の2023クリスマス・シーズン動画をピックアップしました。

最後のイタリア動画は5日前にはYouTubeに上げられていた様なのだが、先日ワード検索した際にはサーチに引っ掛からなかったので、こういう事もあるのだなぁ・・・と。
只、イタリア動画だけはドウモ『最近撮影したのかナ?』というカットが大分混在しておる感じで、編集で帳尻が合う様必死にクリスマスの情景を(イタリア中から)掻き集めて来たみたいだ。・・・其の分イタリアにおける2023クリスマス密度は高く成っている訳で、此の手の動画としては(厳密に考えるなら趣旨は多少異なるのだが)苦労した分(?)上出来の方だとは思う。



PS:次の追記は12月18日(月)UP予定です。



≪2023.12.18 (月)≫

今年の『映画・アニメーション ウェブアワード (前期)』は本記事のタイトルにある通りミュージカル映画(*音楽&ダンス映画も一部含む)で、コンペティション部門は5月27日(土) PM:8:00からの開催中に発表されました。↓

https://www.mmjp.or.jp/gigas/frontier/movie-award2023a


今年は『ジュディ・ガーランド生誕100~101周年』という事で、恐らく過去前例が無いと思われる規模での“歴代ミュージカル作品・大行進” という気合い(?)で(前期・後期と)押し通している最中なのですが・・・

何といっても、ジュディ・ガーランドと云えばミュージカル映画の代名詞的な伝説の大女優なので、其れに見合うアワードに(可能な限り)したいと。
詳しい話は(時節柄&スペースの都合もあり)控えたいと思うのだが、ジュディ・ガーランドという映画女優が『もし?』此の世に居なかったら、(イヤ、映画やエンタメ全般という枠に留まらない話なのだが)今の世界は大分異なった様相になっている筈で、それだけ今現在も地球規模で大きい存在なのであり。
正しく映画「オズの魔法使」(1939) 内で彼女が唄った主題歌=『虹の彼方に (Over the Rainbow) ♪』歌詞通りに、現実の世界を大きく変えた(切欠を作った?)のだと思う。

ガーランドはスタンリー・クレイマー監督の「ニュールンベルグ裁判」(1961) やジョン・カサヴェテス監督の「愛の奇跡」(1963) といったシリアスな社会派ドラマ映画にも出演したが、俳優人生の殆どをミュージカル映画に捧げており、其の功績はミュージカル女優として此れ以上は無い程に偉大。
映画こそ最高のエンターテインメントで芸術と標榜する、当ウェブアワード実行委員会・代表のウチとしても、彼女の『生誕100~101周年』を讃える企画は『歴代ミュージカル映画以外に考えられない!』~という事で、長らく準備して来ましたが・・・



・・・只、一口にミュージカル映画といっても多種多様であり、「サウンド・オブ・ミュージック」(1965) や「シカゴ」(2002)、「グレイテスト・ショーマン」(2017) の様に実話を基にした作品や、ディズニー作品の様にファンタジー主体方向のモノもある訳で、其れ等を一緒くたに扱うと(ある意味で其の手法も『有り』なのだろうが)ウチとしては公正に評価し辛いと判断しまして。
今年5月27日(土)開催の第18回ウェブアワードでは、《ミュージカル映画のフィクション・ドラマ作品》 ~と、此れまで他で聞いた事が無いジャンルを(当処で)新規に作っちゃいまして、実話以外の歴史~現代を描いた(*ストーリー&主要キャラクターは基本的に創作の)ドラマ作品をテーマに括りました。

↓ の画像は第18回ウェブアワード・コンペティション部門・受賞作品のコラージュ。








受賞結果に関しては先に貼ったURLの頁を覗いてほしいのだが、今回この18回アワードにおけるコラージュを構成するにあたって、改めて『ミュージカル映画のコラージュって難しい』と再確認し、予想通り完成まで大分手子摺った。
やはりミュージカルといえば『動』が主で、此の様なコラージュとなると隣同士異なる作品と調和させねばならず、(全員踊っている場面(?)だけだと結構~画が煩くなるので)↑ のコラージュで云うと最高賞のグランプリを獲得した「マイ・フェア・レディ」(1964) と「レ・ミゼラブル」(2012) は『静』にして・・・と、其の様に全体の調和、バランスを取る・・・という具合でして、ナカナカ大変なのだナ。

マリリン・モンローのファンの方はお気付きだと思うのだが、彼女主演のハワード・ホークス監督作『「紳士は金髪がお好き」(1953) が抜けてるじゃないか!?』~と肝心なのを忘れている(?)というご意見が来ているらしく・・・イヤイヤ、忘れていた訳では無く、今コンペティション部門の2枚目を作っている最中なので、モウ少し御待ち頂けると助かります。



PS:明日19日(火)にもアワード関連で書きに来ます。



≪2023.12.19 (火)≫

先日云っていたコンペティション部門の2枚目を作りましたので、早速UPします。↓






画像はクリックすると拡大されますので・・・よく見て頂ければ分かると思いますが、コンペティション部門でノミネート&受賞した作品は全てコラージュ内に入っていますので、宜しければ此の2枚を参照&確認して下さい。

今『ジュディ・ガーランド生誕100~101周年杯』の方のコラージュ2枚目を作っていますので(本日の追記は此処までとし)出来たら明日20日(水)にUPします。



≪2023.12.20 (水)≫

↑ 昨日UPしたコンペティション部門ノミネート&受賞作(のコラージュ)2枚目は、シッカリとマリリン・モンローやガガ様 etc も入っていますので、其々のファンの方は此れで勘弁して頂きたく。
・・・しかし、何というか・・・モンローは(客観的に)存在感がホント凄い!!!・・・というか、縮小画面で見ても(其れ程大きい画で挿入した訳ではないのだが)一目でモンローと認識出来るので。

アンディ・ウォーホル (Andy Warhol) がモンローを題材に、ポップアートにしたというのも(脳の意識下で)影響しているのだろうが、こういうグラフィック・デザインという方向で形にしても、他を退き圧倒的に映えて(照り輝いて)見えるのは、流石・時を超えた大スター!という貫禄。

イヤ、モンローだけという訳ではなく、ハリウッド黄金期の俳優は(『容姿が』『演技が』という要素以外の)人並外れた “オリジナルの” 存在感が素晴らしい・・・というか、まぁ、間違いなく “生まれながらの” 映画スターという事なのだろうネ。(・・・モウお気付きの方も多いとは思うのだが、こういう事情もあってヘプバーンとモンローを同一の画に収めるのは出来なかったという事もありまして(- -))

日本映画で喩えると黒澤映画に出演した際の三船敏郎とか、小津映画の原節子 etc ... 要するに、其の時代だからこその大スターがいたという事なのだが。・・・『名画座ファイル』解説の際に毎度書いているフレーズの様だが、此のコラージュも出来たら(スマホ・サイズだけでは無く)TVサイズか、少し大き目のデスクトップ型PCで閲覧して貰えると嬉しく。・・・でないと、此の細か過ぎる(?)コラージュの意図が『???』となるので。

それから・・・
本日他の頁で告知したのだが・・・第19回・ウェブアワードのコンペティション部門=グランプリ&各賞の発表が12月28日(木)PM:8:00と成る事が決定しましたので、此処でも書いておきます。



明日21日(木)も書きに来ます。



≪2023.12.21 (木)≫

↓ は先に触れたコンペティション部門の次に(同頁内で)表彰した『ジュディ・ガーランド生誕100~101周年杯GP』グランプリ&受賞作のコラージュですが・・・








実はコンペティション部門のコラージュも『生誕100周年杯GP』のと同じく、元々は2枚連結させてディスプレイする仕様で作ったのだが、間に解説文を入れたので2枚が分離してしまいました。・・・なので、出来たら(コッチの『生誕100周年杯GP』の様に)頭の中でくっ付けた図を想像して貰えれば・・・と、今になって思いました。

『生誕100周年杯GP』の方はジュディ・ガーランドが活躍していた時代を中心にした歴代・ミュージカル映画で、一本だけ映画「屋根の上のバイオリン弾き」は1971年制作だから、ガーランド死後の作品となるのだが(基となった舞台版が1964年初演につき)同時代のミュージカル史&現実のルーツとしても大変重要な作品という事で例外的に候補に入れました。

映画「屋根の上のバイオリン弾き」(監督:ノーマン・ジュイソン) は元々がショーレム・アレイヘムの短篇小説『牛乳屋テヴィエ (Tevye der milkhiker)』を原作としているが、1964年9月22日(火)初演のブロードウェイ・ミュージカル版の方が有名で、日本でも森繁久彌が主人公・テヴィエを演じた舞台版が1967年9月6日(水)初演から900公演もされ、松本幸四郎の「ラ・マンチャの男」が記録更新するまで、同一主演者におけるミュージカル上演回数の日本記録を保持していた程に高評を博した。(*因みに松本幸四郎・主演「ラ・マンチャの男」の千秋楽は今年4月24日(月)で、総公演回数は1324回)

本家「屋根の上のバイオリン弾き」ブロードウェイ版は(同一主演者ではないが)1964年9月22日(火)~1972年7月2日(日)の7年9カ月、総3242回のロングラン公演となっている。
何故に「屋根の上のバイオリン弾き」という作品、題材が日米でそんなにウケるのか?その疑問は本映画版を観て頂くしかないのだが(現在舞台版は公演されておらんので)、物語の舞台や登場人物のルーツ、当時と今現在の社会情勢を考えると、ナルホド・・・と膝を打つ処が何ケ所もあるので、実に(今観直すと特に)興味深い映画なのである。

更に因みに・・・映画「屋根の上のバイオリン弾き」の音楽は(あの)「SW」シリーズ(1977~) や「ジョーズ」(1975)、「ジュラシック・パーク」(1993) etc etc ... でお馴染み映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズ (John Williams) が担当しており、ウィリアムズは本作で初のオスカー(アカデミー編曲賞)を受賞している。
“ウィリアムズの初オスカーがミュージカルだった” というのは(実に)運命的な気もするのだが、其の後ミュージカル方向の作曲(本作は舞台版の作曲を担当したジェリー・ボック (Jerry Bock) 作の編曲のみだが)は封印してしまったのか?ミュージカル作品は一本も手掛けていない。
其れだけに貴重であり、ミュージカル・ファンだったら必見&必聴・・・という処か。



明日22日(金)も書きに来ます。



≪2023.12.22 (金)≫

此のグラフィックは受賞作全体を顕すのが目的のコラージュなのであって、サイズの大きさで重要度を図るモノでは無いと考えていて。
例えばジャック・ドゥミ監督のフランス映画「シェルブールの雨傘」(1964) は今回此処の賞で『審査員特別グランプリ』という、上から数えると3番目に大きい賞を獲得しておる訳なのだから、当ウェブアワード審査員も「シェルブールの雨傘」に対して高く評価をしているのに、コラージュ内の扱いが『あまりにも小さ過ぎるのでは?』という感想をお持ちの方も(或いは)おられるのかも。
主演はカトリーヌ・ドヌーヴで大変高名なフランス女優であるのだから、もっともっと大きい顔画像を貼ればイイのでは???と、そんな “たし算” 的な発想は此処では無しにして、コラージュも(本賞自体も)広い視野で全体としてジックリと鑑賞して貰いたいという事でして・・・

反戦映画の要素が濃い「シェルブールの雨傘」の此のシーンは、とある街角(ロケ地はノルマンディー地方にあるシェルブールという小都市)の暗がりで、ひっそりと恋人同士が別れを惜しんでいる処でして、まぁ、(周りの画が華やかにしている中にあって)こう控え目なサイズに(あえて)した方が作品の印象にピッタリ嵌ると判断した訳です。

又、左隣は1950年代後半のNYが舞台の「ウエスト・サイド物語」(1961) の一場面で、マリア役のナタリー・ウッドがアパートの窓から唄っているシーンを入れたのですが、見ての通りアパートの壁は夕陽の『赤』が反射し血の様に真っ赤に染まっている。
此れは此の後で不良グループのジェット団(ポーランド系)とシャ―ク団(プエルトリコ系)との抗争で、悲劇が起こる事を暗示し、ナタリー・ウッドの歌声が可憐なだけに画面の緊張感が更に際立って・・・というセンセーショナルなシーンなのです。

「ウエスト・サイド物語」と「シェルブールの雨傘」とを隣り合わせたのも、やはり今も続く(遠い国の話の様で)実は身近な話でもある戦争や民族問題 etc をコラージュで一部風刺した意味合いもあるのですが、両作共に其の方面で(暗喩的にではあるが)意図としてはかなりメッセージ性が強く(*両作ダンス&歌唱シーンが目立つ作品なだけに、スルーしてしまいソウな点ですが)数多くのミュージカル作品の肝な要素でありますので、ミュージカル初心者の方には是非押さえておいてほしい処。



明日23日(土)も書きに来ます。



≪2023.12.23 (土)≫

本賞の冠にもなっている女優=ジュディ・ガーランドの後年は、黒人解放運動や性的マイノリティ etc に対し理解を示すリベラリストとして知られ、運動家としての側面が強く成っていったのだが、当処としては彼女が主演した映画作品に対しての評価のみで、バックボーンに関しては(基本的に)門外漢の立場なのですが・・・肝心のジュディ・ガーランド作品はドレも素晴らしく(*正直な処、同氏歴代の全映画を観られている訳ではないのだが)、彼女が監督やプロデューサーを(蔭で?)兼ねていた訳でも無いのだけれども 《ジュディ・ガーランが主演しているだけでミュージカルが面白くなる》 ~という、まるで魔法使いの様な俳優で、其処が『伝説の女優』と云われる所以の一つでもある。

ミュージカルというのは特殊な分野の様で、他の俳優でも似た様な事はあるのだろうが、彼女の様に(ほぼ)外れ無しの100発100中というのはかなり珍しいのではないだろうか?
・・・以前からミュージカルというのは、それ自体が生き物の様なジャンルと考えており、本幹の処では理屈では無いのかナ?と。

ミュージカルとは “人間力” が多大に影響するというか、此処で云う “人間力” とは(日本国内の世間で云われている社会的な意味合いでは無く)純粋に身体の内から出て来る、オーラ(?)、精神力(?)という様な、目には見えない領域の世界なのだろうが・・・又は(ミュージカルとは)『人間そのもの』の具体化とも云い換えられるのかも知れない。

ジュディ・ガーランドが主演したミュージカル映画を観ていると、ソンナ気持ちにさせられるので・・・イヤ、(ハリウッド黄金期という事もあり)其の俳優の中にある神々しいモノを見て感動した・・・というニュアンスの方が(意外に)正確な心証なのかも知れんが。
現在 “ジュディ・ガーランド” という名前や彼女が唄った曲=『虹の彼方に ♪』というキーワードは、『抑圧された人々の解放』 etc のアイコンとしても色々な分野で出て来るので、正しく理想を掲げて大成した『カリスマ』という形容がピッタリの(今も生き続けている)正真正銘・映画人の鏡だと思う。



明日24日(日)にも書きに来ます。



≪2023.12.24 (日)≫

本日はクリスマス・イブなので堂々と(?)メリークリスマスと云えます。『メリークリスマス!!』。

本記事のルーツはブログ時代に遡るのですが、タイトルの『年越しクリスマス』というのは、日本も西洋式に “クリスマス・シーズンをもっと長くしたら?” という事で始めたのだが、フランスだと10月中旬から始まって地域によっては1月下旬までだし、~アメリカだとホリデーシーズンが11月第4木曜日の感謝祭から始まり、明けて1月6日までが多い様なのだが、大通りでツリーは新年明けてまで出しっ放しなので、ある意味では結構~長い期間(日本で云う)クリスマス商戦が続いているのだナ。
アメリカでは1月6日までの期間として、此の時期だけで小売業は(少なく見積もっても)年間売上高の約35%を占めるとかとか・・・当時から色々理屈(?)を抜かして『もっと長めにしようヨ』と云って来たのだが(苦笑)・・・本当は経済効果の事なんかは横に置いといて、子供が喜ぶんじゃない?という、ただ其れだけの事だったのだ。

ウチでは他にも色々遣らなくてはイケナイ事があるので、クリスマスは12月上旬から始めて~新年明けて1月下旬までが多かったのだが・・・日本でも昨今クリスマス・イルミネーション etc ... 新年明けてからも随分長目に遣る様になって来たので、(最初は周りから『絶対無理!』とか思われておっても)言い続けていると世間の方で変革される事もあるので、世の中分からないモノだなぁ・・・と。



・・・ソウソウ、此れも毎年恒例になって来たが、映画&音楽界のクリスマス動画12本をイブの夜にUPしときます!(*明日25日(月)のクリスマス本番は追記をお休みします)。














≪2023.12.26 (火)≫

↑ で書いた続きなのですが、本記事は基本的に(ブログ時代からの)『年越しクリスマス』を踏襲し、今年も(予定では2024新年も)続けている最中なのですが、何故か?昨年から映画祭ともコラボする仕様になっています。

ブログが事情で昨年8月に終了しまして(*一応、今の処は中断している事になっていますが)、当座の処置で纏めて遣ってしまおう・・・という事だったのだナ。
ウェブアワードも元々年1回だったのが、約3年半前からの新型コロナで通常の(世界各地の)リアル映画祭が開催出来なくなる~という事で、業界支援の為に2020年度から年2回開催という事と成ったので、ウチは外部からの諸事情の対処という形で変化して来たという処もあります。・・・傍からは若干分かり辛いのかも知れないが、アワードを開催するというのは(Web上とはいえ)中々シンドイ仕事なので、コロナ以前だったら(年2回は)全く考えていなかった。

只、(年2回となると大変は大変なのですが)実施してみると特集の枠を悠々&拡大出来、テーマをより深掘りする事も出来るので『あぁ、此れはWeb向きの賞形式なのだナ』~と初めて気付いた・・・という次第で。
今年の様な『ジュディ・ガーランド生誕100~101周年』という様な壮大な企画は、歴史があるだけに年2回遣った方が『確実に良かった』(?)という事にしても良いのかも知れない。



PS:明日27日(水)も書きに来ます。



≪2023.12.27 (水)≫

昨日26日(火)とある東京の街を歩いていたら、中学~高校生くらい(?)の女子軍団が頭にトナカイの角、サンタの帽子を被って行進していた。
何処かのイベントからのお帰りなのかナ?と思っていたら、他の似たクリスマス風女子の行進が逆方向からも来て、ドウモ何らかの会場からの帰りでは無いらしいのだ。

25日(月)のクリスマス本番も過ぎ、年も押し詰まって来ているのだから、以前だったらこういう情景は見掛けなかったと思うのだが、新世代の女の子から変わって来たのか?・・・若干・仮装行列な感じではあったのだが(様子を見ていたら)ドウモ練り歩いているだけの様なので、今の処どういう事なのか正直『???』な感じなのだが。

今後どういう動きに発展するのか?又見掛けたら此処で書こうと思っていますケド・・・まぁ、ウチはといえば、本日27日(水)午前中に少し大き目の鏡餅を買って来まして、明日は今現在も(事務所内で)元気に点灯しているツリー(サイズは此方も少し大き目)から離れた定位置に、備え付けようと思っていますが。

・・・ソウソウ、鏡餅の『一夜飾り』は不味いとされていて、鏡餅を買った方で今から飾る方に助言するとなれば、12月31日(日)は先ず止めといて、縁起の良い日としては28日(木)か30日(土)にした方が良いとの事です(もっと詳しい事は、他の誰かに訊いて下さると有り難い)。



明日28日(木)は ↑ ≪2023.12.20 (水) 追記)≫ でも触れた通り、第19回・ウェブアワードのコンペティション部門=グランプリ&各賞の発表が12月28日(木)PM:8:00にありますので、追記は其の後に書きに来ます。



≪2023.12.28 (木)≫

此れまでウェブアワードを歳末の “年も押し迫って ” 開催したというのは全く無かったので、今回(第19回目にして)初12月アワードという事で皆様ドウだったでしょうか?。

大晦日に限りなく近いタイミングで『ミュージカルのファンタジー&ホラー etc 特集』というのも、どういう反響があるのか?皆忙しい中来て頂いて、申し訳ない気持ちもあり。
・・・何にしても無事開催出来て『ホッ!』としました。もしかしたら開催出来ないのでは???という瞬間もあったので。12月は師走と云う位で、全国的&国民的に忙しいのだから(当然)私めも人並みに忙しく、下手すると規模を縮めて・・・例えばグランプリと審査員特別グランプリ、監督賞だけを一時的に発表しておいて・・・という具合に、身内から一時その方向を提案された時もあったのだが、何とかノミネート25作品全て表彰出来ました。此処のアワードはノミネート作品全作(どの作品も『何処かNo.1にイイという処はあるだろう?』という事で)何らかの賞に割り振っているので・・・イヤイヤ、我ながらガンバッテ(?)我を通しました。

https://www.mmjp.or.jp/gigas/frontier/movie-award2023b


・・・↑ で『やっとこさ開催出来たゼ』・・・~と書いておいて矛盾する様なのだが、此の第19回ウェブアワード受賞作の解説、話題は明けて2024年新年の『年越しクリスマス』内、要するに正月からの記事で書く事になっていまして、今は止めておきます。
もし此の文を読んでいる方で(第19回ウェブアワード受賞作の中に)未見なのだが興味が出た作品がありましたら、何らかの手段でチェックして貰えると大変嬉しく。



PS:明日29日(金)も書きに来ます。



≪2023.12.29 (金)≫

↓ の動画はクリスマス本番の前~後にUPされた動画で、アメリカ、フランス、イタリアの順になっています。
一番の目玉と思われるのは、3番目のイタリアで、ローマ・バチカン市国におけるクリスマスの様子を見られるので(約38分と此の手の動画としては再生時間が少々短めだが)此れはWeb上で滅多に見られない大物動画なので必見(本家本元のクリスマスという事で)。










本日は色々他に遣る事がありまして、あまり書けませんでした。明日はモウ少し文の量を増やそうと考えています。・・・明日30日(土)も書きに来ます。



≪2023.12.30 (土)≫

バチカンのクリスマスという、此の様な動画は過去に見た事があったかナ?記憶では多分初めてだと思うのだが・・・撮影も大分上手く遣れてるし(一般客が撮っているという体になっているが)恐らくプロの仕事かと。
此の動画の様な方向はやはりTVサイズ位で観て貰った方が、臨場感という事もあるし、大分違って来るだろうケド。

其の上の2動画(アメリカ&フランス)は編集されている事もあって大分見易くなっていますが、まぁ、“見易い”という事は其れは其れで、其れだけで素晴らしいのだが、ツアー動画だと此のイタリアのノーカット&中継録画的な方向の方が(個人的には)好みかも知れん。
・・・イヤ、其れはケースによるか???時間が無い人は短い尺の方がイイのだろうし、編集されていると助かるというのは確実にある。

・・・という訳で(何が『という訳で』なんだか?!(苦笑))本日は此処までという事にしようかと。

明日31日(日)は今年最後の挨拶と、今後の予定について書きます。



≪2023.12.31 (日)≫

今年も一年間ありがとうございました。

アワードの年2回は3年目で、皆様も何となく見慣れて定着して来たのかナ?と思っている最中なのですが、先に説明した様に(年2回に成った)切欠が新型コロナなので、下手すると後期は『コロナ対応型アワード』『コロナ賞』・・・という様な少々嫌な(?)ネーミングも世間で出て来そうで、まぁ、今後はコロナ&アワード切欠の話は(大っぴらに)書かないようにしたいと思っていますケド。

一昨年の歳末からは(ブログ時代からの踏襲で)『年越しクリスマス』とコラボして、記事でアワード後期の発表&解説も兼ねる形になりましたが、上手く行っているのか?ドウか?。
今年はノミネート&受賞作のコラージュをグラフィック方向で作成したりと、傍からみていて『色々趣向を凝らしているネ』と、ソウイウ風に見えたら(ある程度は)何らかに引っ掛かって楽しんで貰えた(?)と思っています。

・・・もし来年も続けられたら、色々アイディアを出していきたいと思いますので、そういうWeb上の表現の可能性は此れからも見て頂ければ・・・と。

もう時間が来ましたので、本年最後の挨拶は此処までとし・・・

新年明けてからは ↓ の頁『年越しクリスマス2024』に(記事の続きを)移行しますので、宜しければ其方を覗いて下さい。・・・それでは、良いお年を。

https://www.mmjp.or.jp/gigas/tokyo-real/2024AWARDS-MUSICAL







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