ゴルフ場経営の観光日本(株)(資本金8000万円、東京都中央区日本橋3−4−13、安達雅克社長、従業員225人)は、平成15年1月28日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。申請代理人は小林信明弁護士(東京都千代田区麹町1−6−9、電話03-3238-8515)ほか。
同社は、1948年(昭和23年)5月に設立されたゴルフ場経営業者。「京都ゴルフ倶楽部(京都市北区、1949年オープン)、「日野ゴルフ倶楽部」(滋賀県蒲生郡、1971年オープン)、「茅ヶ崎ゴルフ倶楽部」(神奈川県茅ヶ崎市、1957年オープン)、「美奈木ゴルフ倶楽部」(兵庫県三木市、1989年オープン)の4つのゴルフ場を経営していた。
各ゴルフ場とも立地条件は良好で、歴史の古い名門コースとして知られ、「日野ゴルフ倶楽部」はプロゴルフトーナメント“日本オープン”も開催されたこともあり、92年3月期には年収入高約46億7100万円をあげていた。
しかし、近年は競合激化により客単価が落ち込み、2002年同期の年収入高は約28億8300万円に落ち込み、損益面も連続赤字決算を余儀なくされていた。
こうしたなか、預託金の償還問題から、近年は会員からの預託金の返還要求も相次ぎ、一部会員からは返還訴訟を起こされるなど、資金状況の悪化に歯止めがかからずにいた。
このまま放置すれば、預託金債権者間の公平に反するとの判断から、コースの営業を継続し、会員のプレー権を確保するため、民事再生法の申請となった。
2002年3月期時点の負債は約240億9200万円。
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