(株)広島佐伯カントリー倶楽部(資本金3000万円、広島県廿日市市友田字打森甲119、高上祥二社長、従業員53人)は、平成15年5月30日に広島地裁へ民事再生法を申請した。申請代理人は、大本和則弁護士(広島市中区上八丁堀3-12、電話082-221-1320)ほか。
同社は、1971年(昭和46年)12月に設立された友和観光(株)(ゴルフ場経営)を、みやび(株)(広島市、呉服小売)グループが買収し、1985年(昭和60年)6月に新たに設立されたゴルフ場経営会社で、75年4月にオープンしたゴルフ場「広島佐伯カントリー倶楽部」を経営していた。
その後、みやびグループが経営難に陥ったことで、(株)日貿信の関係会社が株式を取得し経営に参画するなど話題を集めたが、92年8月にみやび(株)が特別清算を申請。
このため、メーンバンクから現代表の上氏を迎え入れ、立て直しを図ってきた。当ゴルフ場には4ヶ所のゴルフ場が近接し、激戦区であったものの、着実に収入を伸ばし、94年1月期には年収入高約11億5300万円を計上していた。
近年は、全体的な景気の落ち込みから個人、法人とも利用者が減少。減収基調で推移し、コース増設に伴う設備資金などの借入金負担が資金繰りを圧迫。
このため、平日利用の促進などにより新規顧客の開拓などにつとめたものの回復には至らず、2002年同期の年収入高は約6億9900万円にとどまるなど厳しい経営状況が続いていた。
負債は約110億円の見込み。
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平成20年3月3日に広島地裁から、再生手続終結の決定を受ける
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