4月6日に(株)に東京地裁より再生手続き開始決定を受けた「スカイウェイカントリークラブ」の経営会社・(株)スカイウェイカントリー倶楽部(坂本巖代表)に対し、会員の一部が”会社側は会員に説明(相談)もなくスポンサーにアコーディアを選定した”として不服を申し立て、会社更生法による再建を行うよう会員に呼びかけていることが判明した。
会員側は、「(仮称)スカイウェイCCの再建を考える会」を立ち上げ参加を呼びかけている。また会員組織に参加する満田繁和弁護士(東京紀尾井町法律事務所、TEL:03-5211-5421、他3名)は、会社側がアコーディア・ゴルフをスポンサーに選定したことに対し、「会員の皆様へ」と題し、文書で会員に4月1日付けで通知。
アコーディアは悪い評判(良い印象でとらえられていない)が定着しており、多くのゴルフ場のスポンサーになるものの、そのゴルフ場の会員の不満は大変強いとし、下記の点を挙げている。
・同グループゴルフ場は、メンバーとビジターのプレーフィの差がない
・年会費(1〜12月)も高く設定、3月末までに支払いがない場合、プレー権を停止する
・預託金は大幅にカット、グループゴルフ場の会員権相場は低価格で資産価値がなくなる
・・・・等、
(株)スカイウェイカントリー倶楽部に対しては、
・経営者(株主の一部・一人)の判断で会員無視の再生手続き申し立てである
・預託金の15年延長をしておきながら今日まで会員に対しての対応(策)が全くなかった
スカイウェイCCの再生債権者の大部分は会員(預託金債権者)であり、その数は約848名、債権額にして52億7100万円余りであることから、会員が団結して500名程度の塊を作り再生案に反対していけば、否決することが可能である。
その場合、同CCは破産手続きが開始するが、他方で会社更生による再建手続きが並行して進行していれば、必ず会社更生法の再建手続きが優先して進行することになると、満田繁和弁護士は更正法による再建を会員に呼びかけている。
また、会員組織の世話人(平井満代表、57名)は4月13日付けで「スカイウェイCCの会員の皆様へ」と題し、”スカイウェイCCを会員の手で再建しましょう”と呼びかけ、会社申し立ての民事再生法に反対しますと訴えている。前述の弁護士と同様に会社側に対し、
・15年間経営者は預託金を返還するためにいかなる策も講じなかった
・坂本社長は元勤務先の社長に、会員に秘密にして500万円の預託金を返還した
等、会員への相談もなく突然に民事再生法を申請し、スポンサー企業としてアコーディアを選定したことは暴挙でしかなく、強く非難しますと会社側に対して対抗意識丸出しの様相である。
会員は、浜野ゴルフクラブ(千葉)の再建をモデルに、会員の団結により預託金会員制から株主会員制に移行して再建を目指すという。参加弁護士の満田繁和氏、清水直氏、御山義明氏は浜野GCの再建に深く関与された方であると紹介している。
同弁護士は、アコーディアの系列コースに加わった例えば習志野CCの会員権価格は7〜9万円と惨憺たるものだが、浜野GCは再建直後に700〜800万円を付け、最近でも300万円前後の市場価格で取引されている。アコーディア系列のゴルフ場では価値を生み出すことはできないと説明している。
4月17日に会員総会の発会のための会合を「一般財団法人日本教育会館」(東京都千代田区)で開催する旨を案内し、会員の参加を呼びかけている。
いずれにしても、今後の成り行きが注目されるところである。
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