(株)サンヒルズ(宇都宮市上横倉町1000、設立昭和61年4月、資本金1億円、高田幸雄社長、従業員130名)は7月18日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立てた。
申立代理人は服部弘志弁護士(港区虎ノ門1-13-3、シティ法律事務所、電話03-3580-0123)ほか。
負債総額は約225億円。7月25日午前10時より「かめあり リリオホール」(葛飾区)で債権者説明会を開催予定。
同社は昭和61年4月、ゴルフ場経営を目的に設立。旧「華厳カントリークラブ」を前身とし、コースの全面改修と9ホール新設を経て、平成3年3月に「サンヒルズカントリークラブ」の名称で27ホールで仮オープン。さらに9ホールを新設して、平成5年に36ホールでグランドオープンした。
バブル期には会員募集が順調に進み、仮オープン時には約2000名の募集を完了するなど好調な推移を見せていた。クラブハウスには69室(収容人数117名)の客室を持つホテルや大浴場、露天風呂(何れも温泉)、室内プールなどを併設し、豪華な設備は多方面から注目されていた。
また、平成19年4月にはゴルフ場を含む施設全体の総称を『サンヒルズゴルフ&リゾート』とし、ゴルフ場を核としたリゾートとして新たな一歩を踏み出した。
しかし、以前から会員権の「預託金償還問題」が根強く残り、償還期間の10年延長などで対応してきたが、平成20年11月に再延長の期日が到来することを前に、プレー権の維持などを目的に法的手続による事業再生を選択した。
↓↓↓ 椿ゴルフ追加、平成20年7月25日
会員募集は、昭和63年の改造時から再開場にかけ、1600〜4500万円で行ったが、平成10年に据置期間満了を迎え会員権分割と据置期間の10年延長を要請、多くの会員から同意を得て預託金問題を乗り切ったが。
同社の前経営母体で、預託金の返還資金を提供すると共に、極度額30億円の根抵当権を設定したレジャービル、飲食店等を展開する(株)ヒューマックス(東京都新宿区)も資金面で再建に協力する方針のようだ。
その支援と共に運営面ではパシフィックゴルフマネージメント(株)(PGM)の協力を得て、自主再建を目指すものとみられる。なお、名義書換は継続して受け付けている。
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