PG(PGGIH)グループは、同グループ系列のゴルフ場施設保有会社の統合を開始するなど、経営の合理化に乗り出した。また、これまで同グループは一部ゴルフ場の売却を行ってきたが、売却方針の見直しを進め、売却にピリオドを打つ方向にあるようだ。
統合の一つは、長太郎CC(18H、千葉県)を保有するPGPAH4(株)(東京都港区愛宕2の5の1、草深多計志社長)を中心に行い、同社が他4社の施設保有会社を吸収合併して権利・義務を承継し、計8コースのゴルフ場施設保有会社となる。
PGPAH4が承継するのは、多治見北GC(18H、岐阜県)を保有する多治見北開発有限会社(草深社長=以下同)、北方GC(18H、宮崎県)を保有する北方ゴルフ倶楽部(株)、貴志川CC(18H、和歌山県)、ローレルバレイCC(27H、福島県)、中央道晴ケ峰CC(18H、長野県)、松山口イヤルGC(18H、愛媛県)の4コースを保有するPGPAH3(株)、きぬがわ高原CC(18H、栃木県)を保有する鶏頂高原リゾートト開発(株)の4社。10月29日付けで官報に合併公告を出した。
合併日の予定は12月1日で、社名変更の予定はない。また、フォレスト三木GC(18H、兵庫県)を保有するフォレス卜三木(株)は、フオレスト市川GC(18H、兵庫県)を保有するフォレスト市川(株)等と11月1日に合併し、社名を「PGMプロパティーズ1(株)」に変えると案内した。
これら合併について、同社では「経理・会計の合理化を図るため」と説明している。今後も資産保有会社の統合を進める方針と語っている。
ちなみに、きぬがわ高原CCは一時期、売却コースにリストアップされていた模様で、ブローカーも動いていたが、PGPAH4に統合されたことから、売却しない方向に転換したと考えられる。
リストアップされた他のゴルフ場も売却話が立消えになるなどしており、PGグループは今年8月に売却したグレート旭川CC(18H、北海道、)を最後に、ゴルフ場売却を当面は行わない方針を決めた模様だ。
この他に、PGグループはグループ会社の資本金や資本準備金の見直しも進めており、日本ゴルフ振興(沖縄)(株)が資本金を、大洋録化(株)、(株)秦野CC、(株)宮崎国際ゴルフ倶楽部、(株)地産の4杜が資本金及び準備金を減少する。
減少額で最大は大洋緑化で、資本金は144億7000万円、資本準備金は145億7000万円を減少する。これにより、減税(外形標準課税等)等の効果を期待している。
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