ユニマットグループは、四日市東急ゴルフ倶楽部を7月31日付けで買収し、8月1日から「四日市リバティーゴルフ倶楽部」(18H、三重県四日市市水沢町1510、TEL059-929-3109)の新名称に改め、運営を開始した。
資産を保有していた東急建設系列のTCプロパティーズ(株)(東京都渋谷区)及び運営の(株)四日市東急ゴルフ倶楽部から、同グループの(株)ユニマットヒルズが不動産を取得、(株)ユニマットリバティー(東京都港区、TEL03-5770-2080)が運営する方針で、コース名に会社の一部を冠した。
同GCは東急建設が事業母体となって開発。総事業費130億円の予定で、昭和63年3月から建設工事に着手し、平成3年10月にオープンした。会員募集は平成元年から1900〜3000万円等で行った。
立地も良好なことから運営面でも堅調だった模様だが、親会社の東急建設が平成15年に会社分割を行い、同GCと思い川東急GC(18H、栃木県)のゴルフ場事業は不動産事業を行うTCプロパティーズ(株)に移管された。
その後、思い川東急GCは会員に預託金全額を返還し、昨年5月末に市川造園グループへ営業譲渡していた。
四日市東急GCも、今年3月9日からTCプロパティーズ(株)が発行した会員権の名変を停止、会員に預託金全額を返還しクラブを解散する準備を行っていた。
ピーク時に700名以上した会員は預託金償還で、今年3月には300名弱に減っていた模様だが、7月末までに返還手続も終了したという。
ユニマットリバティーでは、「グレードが維持された落ち着いたゴルフ場。格調とか個性を大事にし、地域に根ざした運営を行いたい。料金を含め当面は従来通り営業したい」と話している。継承時に会員はゼロとなっているが、数ヶ月以内に会員募集を開始し、会員制で運営する意向だ。
ちなみに、東急側は施設の受け渡しに際し自主的に検査を行った他、池のシートの張り替えも行い水を入れ替えるなど「当面追加投資が必要ない状態で引き渡された」という。
預託金の全額返還といい、グループ会社や建設会社の威信が感じられた引き際だった模様だ。
なお、ユニマットリバティーは、これで直系の既設ゴルフ場が16コース目(グループでは18コース目)となった。その他業務提携により、千葉県でゴルフ場を開発している。
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