弘済建物(株)(資本金1億円、東京都千代田区麹町5-1、代表清算人杉山義郎氏)は、平成17年3月31日開催の株主総会で解散を決議し、5月27日に東京地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。
当社は、1959年(昭和34年)10月に設立。(財)鉄道弘済会の100%出資子会社で、当初は旧・国鉄職員向け宅地供給を目的としていたが、その後は宅地分譲のほか、ゴルフ場やホテルの経営も手がけていた。郊外で1000区画以上の大規模開発を多く手がけ、90年3月期には年売上高約109億7700万円を計上していた。
バブル崩壊後は不動産市況低迷の影響を受けるなか、多額の借り入れが重荷となり業績は落ち込み、赤字続きとなっていた。
98年5月には宅地分譲開発以外のビル賃貸やゴルフ場・「藤代ゴルフ倶楽部」(茨城県)経営などの事業をグループ会社の弘済事業(株)(茨城県取手市)へ譲渡し規模を縮小。
近年は新規の宅地開発を行わず、栃木県喜連川町の「フィオーレ喜連川」などの在庫販売にとどまり、2003年同期の年売上高は約4億5700万円にまで落ち込んでいた。
負債は約300億円。
→平成21年7月30日、藤代GCの経営会社・弘済事業(株)が民事再生法を申請
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