3月30日に名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請した「松名カントリークラブ」の経営会社・小原興業(株)(細井進代表取締役、三井物産60%、矢作建設工業(株)が40%を出資)は、資本導入によるスポンサー型の再生計画案をまとめ、先ごろ会員及び一般債権者に配布したことが判明した。
同社の再生法申請は、プレパッケージ型の申請で、スポンサーとして東証1部上場で会員制リゾートホテル最大手のリゾートトラスト(株)(名古屋市)グループを選定していた。
計画案の骨子は
小原興業は認可決定確定後に100%減資し、新規発行の株式1000株(資本金5000万円)の内、
900株をリゾートトラストの子会社・リゾートトラストゴルフ事業(株)に、100株をヤハギ緑化(株)に
割り当てるもの。
会員に関する再生条件は
・退会・継続会員を問わず、預託金額の50%を認可決定確定後1ヶ月以内に一括弁済。
・継続希望会員には、同1ヶ月以内に無償で無額面の会員証(プレー会員権)を発行。
今後の運営方針について
・会員証発行から4年後に名義書換を再開、
・メンバーシップ尊重、
・正会員数(現会員数706名)は最大1800口とし、それに到達するまで募集可、
また、三井物産と矢作建設工業が小原興業に弁済原資として貸し付けを行い、弁済完了後その貸付金の全額を両社が放棄するという。
確定再生債権者数は708名、債権総額は71億466万円余。
再生計画案の賛否を問う決議は、8月17日締め切りの書面投票で行われる。 |