あさひヶ丘CC(27H、栃木県栃木市小野口町1351)を経営し、2月16日に民事再生法を申請したアサヒ開発(株)(東京都中央区、資本金1億円、申請代理人=亀井美智子弁護士他、TEL03-3571-4701)は、このほどスポンサー型の再生計画案を会員等の債権者に配布した。
既報通り同社は、アマンテス・ゴルフ・アンド・リゾーツ投資事業有限責任組合(資本金1000万円、三井不動産(株)、(株)シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ、リゾートソリューション(株)、(株)エスアイエイトレジャーの4社が出資)を申請時にスポンサーに内定している。
計画案によるとアマンテスG&Rは、アサヒ開発が100%減資後に発行する株式を認可決定確定の日に引き受けて子会社化する。
ちなみに、アサヒ開発の民事再生法申請は、平成20年9月に迎える据置延長後の預託金の償還問題に加え、抵当権が解除できず担保権実行が避けられない状況にあったことが主な原因となっていた(平成10年にアサヒ開発の親会社である(株)アサヒコーポレーションが同CCを物上保証として約40億円の根抵当権を設定し、その直後の同年7月に同コーポレーションは会社更生手続開始決定を受ける)。
この抵当権の評価額で別除権者と合意に至らず、再生計画の立案のネックとなっていた。このため、申請代理人側は”担保権消滅許可”の申立てを行い、東京地裁から許可決定を取得。
また、同地裁から評価額を13億2000万円とする決定も受けた(但し、別除権者が即時抗告中)。いずれにしろ、地裁からのこれら決定等を受けて計画案の配布が可能となった。
会員に関する再生条件は、退会会員に対しては預託金の98・5%カット後の1・5%を認可決定の日から6ヶ月以内に一括弁済する。継続会員は預託金の98・6%カット後の1・4%を新預託金(10年据置)とする。
なお、再生債権者総数は2485名で、内2477名が会員。再生債権総額は108億4603万円余で、内90億2983万円余が預託金と報告している。
また、あさひヶ丘CCが加わるとアマンテスG&Rの系列ゴルフ場は、東雲GC(18H、栃木県)、ラヴィスタGR(18H、千葉県)、東条の森CC東条コース(18H、兵庫県)、同CC大蔵コース(27H、同)、同CC宇城コース(18H、同)、岡崎CC(18H、愛知県)等を含め8コースとなる。
債権者集会は10月3日に開かれる。
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