天城にっかつGCの発行する発行済み普通株式総数は5600株で、資本金は28億円だが、平成16年3月29日に開いた定時株主総会で、株式100株を1株に合併して計56株にすることで、資本金を27億7200万円減額して、2800万円にすることを決議したとしている。
このためこの資本減少と株式合併を3月30日付けの官報で公告しており、4月2日から1ヶ月以内に株券を同社に提出するよう求めている。株券を提出しなかった場合は、”無効になる”としている。
同倶楽部は、1人1株ずつを所有する株主会員制(約50名は預託金会員)なので、56株では株主会員制が崩れるわけだ。これについて、同倶楽部では株券の変わりに会員には「正会員権証書」を発行し、プレー権は保全されるとしている。同証書は無額面だが、第三者への譲渡は可能としている。いわゆるプレー会員権になるわけだ。
また、合併した株券は第三者へ売却し、売却後に売却代金を株式所有会員に分配するとしている。希望すれば、会員もその株式を取得できるという。
ちなみに、5600株の所有者は会員(約1400株)以外に経営株として所有する法人等がいる。経営株の筆頭株主は塗料販売等の潟eロソンコーポレーション(埼玉県)の3120株で、2番目の株主は800株を所有しているという。いぜれにしろ大胆な方法で株主会員制を廃止し、プレー会員権になるわけで、同倶楽部の今後の動向が注目される。
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