大平開発(株)(資本金5000万円、滋賀県甲賀郡信楽町田代65、大平憲三社長、従業員70人)は、平成14年12月19日に大津地裁へ民事再生手続き開始を申請した。申請代理人は浜田雄久弁護士(大阪府大阪市北区西天満2-3-15、電話06-6363-2191)ほか2名。
同社は、1985年(昭和60年)10月に設立、当初は総合レジャーランド開発を目的とし「信楽高原グリーンパーク」とした基本構想を策定していた。
その後、土地の有効利用等も考慮し、89年にゴルフ場開発の新たな申請を行い、92年7月に許可を受け、95年7月に120億円以上の資金を投じて「メイプルヒルズゴルフ倶楽部」(同所、18ホール、6810ヤード)をオープンしていた。
総合管理・会員権販売において大手商社である丸紅の協力を得て、地元企業・個人を対象に会員獲得に乗り出していたものの、長期化する不況の影響からゴルフ人口が減少し、会員権販売が計画通りに進んでいなかった。
ゴルフ場の過当競争からプレー代の下落傾向に歯止めがかからず、2001年12月期の年収入高は約5億5800万円にとどまり、開発関連費用の弁済も出来ていなかったうえ、今年11月末から預託金償還が始まり、これに対応できないことから今回の措置となった。
負債は約143億円。
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平成15年8月22日、再生計画案が認可(自主再建型)
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平成18年10月3日、大津地裁は再生手続き終結の決定を下した。
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