協豊開発(株)(資本金5100万円、大阪府大阪市中央区谷町3-4-5、三木茂社長、従業員144人)は、平成14年12月9日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
申請代理人は服部弘志弁護士(東京都中央区銀座1-8-14、電話03-3561-8686)。なお、監督委員には尾崎雅俊弁護士(大阪府大阪市中央区今橋4-3-18、電話06-6209-8880)が選任されている。
同社は、1970年(昭和45年)6月ゴルフ場の開設を目的に設立、75年8月奈良県天理市福住町に「ヤマトカントリークラブ」(27H、10,100Y)をオープンした。同コースは当初18ホールでスタート、その後27ホールに拡張され、大阪から車で約1時間の恵まれた場所に位置し利用客の好評を得ていた。
また94年には、奈良県宇陀郡宇陀町において「阿騎野(あきの)ゴルフ倶楽部」(18H、7,007Y)の開設工事をスタート、約150億円を投じ96年9月にオープンした。
同コースは奈良市内から車で約50分に位置する丘陵コースで、戦略性の高いレイアウトから高い評判を得て利用客を拡大、98年6月期には年収入高約19億5500万円を計上していた。
しかし、不況の長期化による利用客の伸び悩みから営業収入が落ち込んでいたことに加え、阿騎野ゴルフ倶楽部のオープンに伴う減価償却負担から業績は悪化、2001年同期の年収入高は約15億円に縮小し、連続して大幅な欠損計上を余儀なくされていた。
また、阿騎野ゴルフ倶楽部の開設資金を、主として金融機関からの借入金に依存していたことから資金繰りが悪化、会員権の預託金償還問題も重なり、支え切れず今回の措置となった。
負債は預託金を含め約200億円。
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