「東京」 (株)ウェストヴィレッジ(資本金1億2000万円、千代田区麹町4-4、代表西村日出穂氏、従業員20人)は、平成14年11月29日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
申請代理人は、吉田広明弁護士(中央区銀座1-8-14、電話03-3561-8686)。監督委員には森脇純夫弁護士(千代田区丸の内3-2-3、電話03-3214-4731)が選任されている。
同社は、1988年(昭和63年)5月に設立された。設立以来、福島県白河郡西郷村の総合リゾート施設「ザ・グリーンブライヤー」の開発を手がけ、95年4月の同施設オープン後は、リゾート会員権の販売、施設の運営・管理を手がけていた。
同施設は、98年10月に日本女子プロゴルフトーナメントの開催コースとなったゴルフ場「ザ・グリーンブライヤーウェストヴィレッジ」(36ホール)をはじめ、プール、テニスコート、アスレチックジム、乗馬など各種スポーツ施設を有する総合リゾートとして、法人を中心に約480口の会員を集めていた。
会員権販売の低迷、ゴルフ場などリゾート施設の利用客の伸び悩みから2001年9月期の年収入高は約9億円にとどまり、人件費、ゴルフ場管理の外注委託費などが重荷となり収益面も低迷。連続大幅欠損の計上を余儀なくされ債務超過に転落していた。
同施設開発にともなう金融債務は約250億円に達し、経営を大きく圧迫。各種イベントの開催、値引きなどの各種サービスの推進により立て直しに努めていたが、利用客の減少に歯止めがかからず、支えきれなかった。
また、関連会社で、同施設の管理を手がける磐城興発(株)(資本金5000万円、同所、同社長)も、同日同地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
負債は、(株)ウェストヴィレッジが約354億円、磐城興発(株)が約45億円で、2社合計で約399億円。
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