(株)アーマット福岡(資本金3000万円、福岡県鞍手郡小竹町勝野1870-1、代表田村三作氏ほか1名、従業員60人)は、平成14年6月10日に福岡地裁へ民事再生手続き開始を申請、11日に保全命令を受けた。
申請代理人は本田俊雄弁護士(東京都千代田区紀尾井町3-10、電話03-3262-7077)ほかで、監督委員は中山栄治弁護士(福岡市中央区薬院1-16-20、電話092-712-2305)。
当社は、1988年(昭和63年)5月設立のゴルフ場経営業者。栃木県でゴルフ場を経営する(株)烏山城カントリークラブの姉妹コース新設を目的として、同社および同グループ企業から出資のほか役員派遣を受けていた。
91年に工事をスタートしたものの、開発に絡む贈賄容疑事件が表面化したことなどから工事に遅れが発生。
紆余曲折を経て94年に、18ホールのゴルフ場「ミッションバレーゴルフクラブ」をオープンしていた。同ゴルフ場は、炭鉱跡地を中心としたフラットなコースで97年3月期は年収入高約7億7300万円を計上していた。
その後、長期に亘る景気低迷の影響から入場者数が減少し、2001年同期の年収入高は約5億600万円にまでダウン。資金調達については親会社を含めたグループ企業の支援を得て行っていたが、過去の赤字決算から多額の累損を抱え債務超過となるなど余裕のない運営を余儀なくされていた。
この間、第2次会員募集を行うなどしていたが、会員権相場の低迷から思うように進まなかったうえ、金融機関への返済は棚上げ状態となるなど資金繰りは多忙となっていた。
こうしたなか、実質親会社の(株)烏山城カントリークラブが5月29日に横浜地裁へ民事再生手続き開始を申請、当社も自力再建を断念した。
負債は約220億円。
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