河東町のゴルフ場「会津磐梯カントリークラブ」を経営する「株式会社会津磐梯カントリークラブ」(会津若松市、猪俣昭人社長)が平成16年12月1日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
調査会社の帝国データバンク郡山支店によると、負債総額は約23億3900万円。景気低迷による利用者数の伸び悩みや、クラブハウス整備費の借入金が経営を圧迫し、自力再建を断念した。債権者集会は7日に同市内で開かれる予定。
同支店によると、同社は61年設立で、翌62年にゴルフ場「会津磐梯カントリークラブ」の営業を始め、バブル経済最盛期には年間4万人の利用者で潤い、94年1月期には6億6300万円の売上高があった。
95年にクラブハウス新築で約15億円を費やし、コースや施設の設備に投資したが、景気低迷でプレー単価が下がり、97年以降は赤字に転落。04年1月期の売上高は最盛期から半減し、8期連続赤字が続いた。
負債額は金融債務約11億7700万円、会員預託金の約11億6200万円は、来年から償還が始まる。今年は11月30日で終了したが、来年以降も営業を継続する考えだ。
同ゴルフ場は18コースで、従業員65人。会員数は1475人。昭和天皇が皇太子だった大正時代にゴルフをした記録が残っており、「東北ゴルフ発祥の地」といわれ、県内では3番目に古いという。
|