中須ゴルフ倶楽部・民事再生法を申請

　山口県徳山市でゴルフ場「中須ゴルフ倶楽部」を経営する、（株）中須ゴルフ倶楽部（資本金１億5000万円、山口県徳山市中須南798、繁岡潔社長、従業員45人）は、平成14年2月7日に山口地裁徳山支部へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。

　申請代理人は清水直弁護士（東京都中央区八重洲2-2-12、電話03-5202-0585）ほか7名。

　同社は、1963年（昭和38年）7月に設立、75年10月に中須ＧＣの営業を開始、87年4月に現商号へ変更した。ゴルフ場のほか「中須ロイヤルホテル」「中須ゴルフ温泉」などを運営し、ピーク時の96年３月期には年収入高約10億9600万円を計上していた。

　99年3月には親会社である（株）アポロリース（東京、負債約4900億円）が特別清算を申請したことで資金繰りが悪化、加えて、近年は長引く個人消費の低迷とゴルフ場間の価格競争で利用客は減少し、2001年同期の年収入高は約6億8700万円に落ち込み厳しい運営を余儀なくされていた。

　こうしたなか、預託金の償還の問題も重なり、先行きの見通しが立たず、今回の措置となった。

　負債は預託金約45億円を含む約134億円。

　　　　　↓↓↓ 平成14年11月追加

　（株）パル（広島県福山市松永町6-10-1、ＴＥＬ：084-934-2691、山本哲夫社長）が、政府系の中小企業金融公庫の融資を受け買収資金を調達し、再生計画成立の中須ＧＣを買収した。旧会員は民事再生により15万円強の配当を受け、一律15万円を（株）パルに再預託（10年据置）しプレー権が継承された。

　（株）パルは、ニュージーランド松製材、梱包材、梱包仕組材、現地挽製品、組立ハウス、ユニットハウスの製造・販売とリース等を行う（株）オービス（広島県福山市南松永町4-1-48）の100％連結子会社となっている。

　　　　　↓↓↓ 平成15年5月追加

　正会員（100万円＝入会金70万円、預託金30万円、10年据置、定員20口）と特別会員（年次会員）の募集を開始。ちなみに、旧会員からの継承者は約1000名だったようだ。

　　　　　↓↓↓ 平成26年7月23日追加

　中須ＧＣの遊休地に（株）オービスがメガソーラーを建設