第3セクターのゴルフ場経営会社、興亜レジャー開発(株)(資本金5000万円、山口県玖珂郡和木町瀬田蜂が峯424−3、代表若松敏夫氏、従業員60人)は、平成14年1月25日に山口地裁岩国支部へ民事再生手続き開始を申請した。申請代理人は出口裕理弁護士(山口県岩国市今津町1−8−21、電話0827-23-1861)。
同社は、1988年(昭和63年)11月に設立されたゴルフ場運営会社。興亜石油(株)(山口県)が80%、山口県玖珂郡和木町が20%を出資して第3セクター方式で設立された。ゴルフ場は「和木ゴルフ倶楽部」(18H、6922ヤード)で、地元の和木町のほか、岩国市、広島市などからも会員を集め、97年3月期には年収入高約7億6925万円をあげていた。
しかし、ゴルフ場がバブル期に計画されたため投資金額が大きく、また利用者の減少や競合激化によるプレイフィーの落ち込みなどにより、当初の計画通りに収入は伸びずにいた。
このため、女性のサービスデーを設けるなど、各種のイベントも実施して集客に努めたものの業況ジリ貧が続き、2001年同期の年収入高は約6億300万円にとどまり、収益面も赤字が続き、繰越欠損は10億円を超えていた。
このような状況にあって、業況改善のメドが立たず、先行きの見通し難もあって自主再建を断念し、今回の措置となった。
負債は約91億円。
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