帝国データバンクより(6月8日付) https://www.tdb.co.jp/
(株)センチュリー(資本金1億円、甲賀市甲南町池田上梅田2118、代表清算人滝西泰勲氏)は、6月1日に大津地裁へ特別清算を申請した。
申請代理人は東畠敏明弁護士(大阪府豊中市緑丘5-6-1、東畠法律事務所、電話06-6858-1829)ほか4名。
当社は、1972年(昭和47年)5月に設立した元・ゴルフ場経営業者。京都財界向けを中心として開場したゴルフ場「センチュリー・シガ・ゴルフクラブ」の経営を手がけ、コースは全18ホール(パー72)でオープン以来、当地名門のゴルフ場としての知名度を獲得。滋賀県を中心に京都府や大阪府、三重県からの来場者が多くを占めていた。
バブル崩壊後の景気低迷の影響を受け業績悪化を招き、会員預託金の返還要求の高まりに対処できず、2001年4月24日に民事再生法の適用を申請、2002年7月10日に大津地裁より再生計画の認可決定を受けていた経緯がある(2005年7月19日に再生手続き終結)。
その後は、全カートにGPSナビゲーションシステムを搭載し、セルフプレーのニーズに対応していたほか、立地面では新名神高速道路の甲南インターから車で5分程度の好立地で、預託会員は約800名を擁し、2019年3月期には年収入高約4億1000万円を計上していた。
しかし、近年は近郊のゴルフ場との競合が激しく、利用客数の減少を余儀なくされていた。また、退会希望の会員に対して2012年以降、毎年の弁済を実施してきたものの、多くの退会希望者に対する弁済が実現できない状況となっていた。
クラブハウスやカート道、ボイラーなどの設備老朽化により、大規模修繕の実施および設備更新に多額の資金を必要としていたが、収益性改善が進まない中、自己資金での費用捻出余力がないため、2023年5月31日株主総会の決議により解散、今回の措置となった。
負債は預託金約43億円を含む約55億円が見込まれる。
現在、ゴルフ場の営業は継続中。なお、当社の事業は会社分割により新会社に承継し、会員には預託金や入会金の負担なくプレー権を確保することでゴルフ場運営を継続する計画。
また、債権者説明会は6月24日(土)午前10時45分より、ピアザ淡海ピアザホール(滋賀県大津市)にて開催される予定。
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センチュリー・シガ・GC URL=http://www.century-shiga-gc.com/ (表示方法)
「センチュリー・シガ・ゴルフクラブ」(18H、滋賀県甲賀市甲南町池田上梅田2118、TEL:0748-86-4011)は、新名神高速道路/甲南ICより4q、JR草津線・寺庄駅から5分に位置する丘陵コース。
既報通り、京都の財界を中心として開場した接待コースで、広く知られる事なく一握りのゴルフ愛好家に親しまれた美しいコースで、1983年1984年には三菱ファンタスゴルフトーナメント(女子プロ)の舞台にもなった歴史と戦略豊かなゴルフ場。
なお、会社分割により新設する新会社は、リクレスト(株)で京都のスポンサー会社が支援する予定。会員のプレー権や運営ス タッフなどもそのまま継承される見込みという。
ちなみに、民事再生計画では、退会会員には預託金債権を97%カットし残り3%を分割返済、継続会員は預託金20%カットで10年据置きとなっていた。2012年4月からは毎年3000万円を上限に抽選返還を行っていたようです。
参考までに、同ゴルフ場の会員権相場(名義書換料:33万円、年会費:4・4万円、正会員・税込)は、30万円の売りに対して買いは10万円と低位で低迷していたようだ。
↓↓↓ 令和5年10月26日追加
センチュリー・ゴルフクラブに名称変更
センチュリー・シガ・ゴルフクラブは、10月20日付けで「センチュリー・ゴルフクラブ」(18H、滋賀県甲賀市甲南町池田2118、TEL:0748- 86-4011)にクラブ 名を変更しました。
新URL=https://www.century-gc.com/
同ゴルフ場は既報通り、前経営の(株)センチュリーが今年の6月1日に特別清算開始を申請。特別清算 手続きの中で、ゴルフ場事業を会社分割にて新会社を設立し事業を承継させ、会員には預託金や入会金の負
担なくプレー権を確保してゴルフ場運営を続けていく方針 を掲げた。 新会社のリクレスト(株)は京都のスポンサー会社が支援す ることで10月20日に再スタートを切った。
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