地元新聞(河北新報・8月14日付)により、「ミヤヒル36ゴルフクラブ」(18H、宮城県黒川郡大和町小野釜ケ入21、TEL:022-346-5501)の経営会社で、平成18年5月に民事再生法を申請した(株)青葉ゴルフ(仙台市)が事業を停止していたことが判明した。
ミヤヒル36GC URL=http://www.aobagolf.jp/miya_hill_36/ (表示方法)
同GCのホームページは現在も残っているが、下記の通り今年の春から閉鎖したままの状態で、今年の春頃から弊社へも”青葉ゴルフと連絡が取れないので調べて欲しい”というメールが数多く寄せられていた。グーグルのマップではゴルフ場名の下に既に「閉鎖」という文字が書かれている。
オープンについて
3月22日(月)にオープン予定でしたが、今回の地震の影響で施設内で多くの損傷があり、復旧のめどがたっておらず営業再開日が確定しておりません。今後、営業日が決まり次第、随時予約の受付を再開致します。ご迷惑をお掛けしておりますが、宜しくお願い致します。
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民事再生当時は「仙台ハイランドカントリークラブ」(18H、仙台市青葉区新川早坂12)も経営していたが、平成28年(2016年)11月末で同ゴルフ場を閉鎖しメガソーラーに転用されている。ちなみに、再生計画案(平成22年11月29日に再生手続終結決定)では、ら約76億円の預託金返還を10年間据え置いた後、年2000万円を限度に按分返済するという自主再建型で、会員のプレー権は確保されていた。
→ (株)青葉ゴルフの過去の経緯
前述の地元新聞は、関係者の話として「預託金は1会員当たり最大数百万円に上る。会員の請求に基づく毎年の返還が2018年に始まったが、3年目の20年は履行されないまま連絡が取れなくなった」、また、「一部会員には文書が送付され、”新型コロナウイルス禍による売り上げ減少、人件費やコース管理費など固定費の負担を理由に営業を停止せざるを得ない状態となりました”と説明があった。
さらに、破産申し立てなど清算手続きの費用を工面できないことを謝罪し、”ご理解の程よろしくお願い申し上げます”と記されていたと。同社は昨年の請求に応じないまま音信不通となっている。事業停止で再生計画自体が頓挫し、今後の返還が履行されない恐れがある、と報じている。
<(株)青葉ゴルフ>
→ 申請時、(株)青葉ゴルフ(高橋敏明代表取締役、宮城県仙台市青葉区一番町1-4-24)
→ 平成28年(2016年)頃(株)青葉ゴルフ(竹村元博社長、仙台市青葉区大町2-2-2)
→ 平成30年(2018年)にミヤヒル36GCに本社移転
→ 令和2年(2020年)12月に神戸市の男性が代表取締役に就任
→ 令和3年(2021年)5月に本社を仙台市宮城野区のアパートの一室に移転
→ 以降は全く連絡が取れず、現在に至る
<土地や施設>
→ 平成8年 (1996年)大石田ゴルフクラブ(山形県)を売却
→ 平成26年(2014年)未整備の隣接地を大阪市の会社に売却、メガソーラーに
→ 平成26年(2014年)隣接のサーキット場とスキー場を閉鎖し後に売却
→ 平成27年(2015年)隣接の遊園地を閉鎖し後に売却
→ 平成28年(2016年)11月30日をもって、仙台ハイランドCCを閉鎖しメガソーラーに
→ 平成28年(2016年)ミヤヒル36GCの土地の約65%とクラブハウスなどの施設を売却
売却先は未整備の隣接地を取得した大阪市の会社
→ 平成29年(2017年)大阪市の別の会社に所有権が移転
*弊社は調査会社ではありませんので現代表者が誰なのか?、大阪の会社名は?・・・とか全く把握出来ておりません。
よって、弊社への問合せはご勘弁下さい。
その後、青葉ゴルフは賃料を支払って営業を続けていたという。ミヤヒル36GCの所有会社となった大阪の会社は、新たなゴルフ場としてオープンさせる方針(今年の9月を予定)で、元従業員数人を再雇用して整備(他の地権者と協議して)を進めるようだが・・・
旧メンバーや民事再生手続きで代理人を務めた弁護士は怒り心頭、青葉ゴルフに対しては「預託金を返還しないまま雲隠れしようとしている」と猛批判。新所有会社は「青葉ゴルフおよびミヤヒル36GCとは関係ない。賃料が入らない以上、資産を活用しなければならない」と、同新聞は報じている。
どちらにせよ、このままでは終わりそうにない展開に・・・成り行きを見守るしかないですね。一体、売却した代金は何処へ行ったのでしょうかねぇ~??
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