帝国データバンク(平成30年11月5日付)によれば http://www.tdb.co.jp/
「北海道」 (株)札幌ゴルフ場(資本金5225万円、石狩市生振9線南116-1、代表山澤巖雄氏ほか)は、11月1日に札幌地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は吉川武弁護士(札幌市中央区北2条西13-1-1、吉川武法律事務所、電話011-272-0272)。
当社は、1965年(昭和40年)3月に設立されたゴルフ場の管理および賃貸業者。当社が不動産を所有する「茨戸カントリークラブ」(石狩市)を別組織である茨戸カントリークラブに賃貸し、管理を行い、同クラブから管理諸費およびゴルフ場不動産の賃貸収入を得ていた。
札幌中心部より車で1時間弱の距離に位置し、年間3万人弱の利用があった2011年12月期には、賃料収入として約6500万円の年収入高を計上していた。
しかしその後は、景気の低迷やゴルフ人口の減少から入場客数の減少に歯止めが掛からないなか、2018年9月5日に北海道を襲った台風、同6日未明に発生した北海道胆振東部地震の影響から、コース全域にわたり倒木、地割れや液状化など甚大な被害が発生。
早期復旧の目処が立たず今シーズンの営業を中止するなか、先行きの見通しが立たず今回の事態となった。
負債は債権者約960名に対して約5億5000万円(うち預託金約4億円)。
・・・・ ここまで ・・・・
茨戸CC URL=http://barato-cc.com/(表示方法)
同CC(18H、北海道石狩市生振9線南116-1、TEL:0133-64-2115)は、札樽自動車道・札幌北ICより15q、札幌駅から車で約25分に位置し、石狩川と旧石狩川にはさまれフェアウェイは適度なアンジュレーションがあり、左右への傾斜がつけられている林間コース。
同CCホームページでは9月7日付「クローズの案内」とともに、9月12日付けで「災害による早期クローズのお知らせ」と題し、下記の通り案内されたままとなっています。
災害による早期クローズのお知らせ
2018年9月12日
茨戸カントリークラブ
この度9月5日未明の台風、6日未明に発生した地震によりコース全域にわたり倒木、地割れや液状化など甚大な被害を受けました。これらの事情により今シーズンの再開は見込めない為、今シーズンはクローズとさせて頂きますので、皆様にはご理解とご了承をよろしくお願い申し上げます。
今後につきましては、理事会で検討し対応してまいりますので、皆様には改めてご案内申し上げます。
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同CCは昭和41年7月開場し、オーナー一族が経営していたが、平成26年12月に北海道ではトップ3に入るタクシー会社の三和交通(株)等をグループ会社に持つSKホールディングス(株)(山澤巖雄代表取締役社長)が(株)札幌ゴルフ場の全株式を取得し経営交代し現在に至っている。
→ 茨戸CC・過去の経緯
東京商工リサーチ(11月5日付、https://www.tsr-net.co.jp/)によれば、コースの修復に約3億7千万円の費用がかかることや会員(約960名)預託金債務(約4億円)が残されていることもあり事業継続を断念したという。今後は新たな事業者によるゴルフ場運営を目的とした営業譲渡を検討しているようだ。
参考までに、茨戸CCの会員権相場(名義書換料15万円、年会費2・7万円、正会員=税別)は、破産手続きのため名義書換停止になりましたが、停止前の10月末相場は40万円売りに対して買いは20万円となっていました。
↓↓↓ 令和元年7月31日追加
茨戸CC、新経営の元、エムアール茨戸CCとして再開場
エムアール茨戸カントリークラブ https://barato.jp/
新経営会社は、の(株)北海道放射線管理センター(山川武代表取締役、札幌市北区、TEL:011-726-8211)は個人被曝線量測定及び管理、放射線利用施設の漏洩線量測定及び管理等を行う会社(同社ホームページより)。
(株)北海道放射線管理センター http://hoshasen.jp/
今年4月に管財人のもとで入札が行われた結果、5月末に(株)北海道放射線管理センターにゴルフ場の事業譲渡先が決まったという。事業譲渡額は1億1000万円で、会員を中心とした債権者への配当率は破産事件としては異例の高配当の21%に確定した模様。
8月中に債権者へ通知するとともに、9月に報告集会が行われる予定。
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