昨年4月3日に民事再生法の適用を東京地裁に申し立て、同8月22日の債権者集会でPGMグループをスポンサーとした再生計画案が可決した、「総武カントリークラブ」と「スプリングフィルズゴルフクラブ」の経営会社・総武都市開発(株)は、11月21日に債権者に対して追加配当を実施し、今年12月をもって半世紀にわたる歴史に終止符を打つことになった。
総武都市開発(株)は、今月中に清算手続きを結了させる予定。
→ 総武都市開発(株)の民事再生法申請から、最新までの流れ
追加配当の割合は、債権額(預託金)の0・19%で、総額5617万7902円となったようだが、追加配当額が1000円未満(債権額52万6316円未満)には配当はないという。
また、計画案では21%が第1回配当(弁済)となっていたが、実際は、”上方修正配当”の2・77%を加えた23・77%が弁済され、今回の追加配当で総配当率は23・96%となった。継続会員(23%)の追加配当は現金で弁済され、同社の総配当額は31億2038万円余になった模様。
なお、両コース及び同社が発行した共通会員権は計5687口だが、今回の退会会員は817口(約14%、預託金額約35%)となり、4870口がプレー権の継続を選択したようだ。
同社は、旧・平和相互銀行の支援を受けて昭和34年に設立され、過去に日本オープンやプロツアーのサントリーオープン、太平洋クラブマスターズなどの開催会場にもなった総武CCを昭和39年にオープンするなどゴルフ場事業を拡大し、太平洋クラブの創設にも参画した。
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